仲間の弱さ知り組織強化
背景の把握こそ鍵を握る
2017.8.10
 あるコラムに掲載された「互いの弱さを知ることで組織が強くなった」という話が強く印象に残る。

 某企業の管理担当部署。同僚や上司が連日連夜の残業を繰り返す中、管理職1人だけは定時に帰宅するばかりか、定時を超えそうな仕事を部下に押し付ける始末。若手スタッフが「給料泥棒」と揶揄し、チームの士気は下がる一方だった。

 そのような中で取引先に不祥事が発生し、上層部が情報管理の徹底を指示。今まで誰も手を付けていなかった情報更新の必要に迫られ、業務過多のスタッフたちが慌てふためく中、冷静だったのは定時に帰る管理職1人だけ。

 入社当初の経験から情報管理を継続していたため、最低限の対応で乗り切ったことに加え、それまで固く口を閉ざしていた1人だけ定時で帰宅する理由が、障害のある子どもの世話に親の介護が加わったためだと分かり、チームの士気は一気に向上。その管理職が定時で帰宅できるよう、若手スタッフが率先してフォローするようになった。

 業務を遂行するには「ほうれんそう(報告・連絡・相談)」が必要とされるが、若者を中心に「仕事とプライベートは別だ」と割り切る傾向がある。しかし、この例が示すように、ともに仕事をする仲間のプライバシーをある程度知ることは、円滑に仕事を進める横の連携のみならず、縦の、心地よく働くことができる環境づくりにも必要。また、周りが仲間の変化に気付くことは、事故を未然に防ぐファクターともなる。  (蔵)


北海道のガソリン価格予想
4月15日(月)から4月21日(日)まで
価格上昇
値戻し後に値下げも

04月20日付ヘッドライン

■広がる困惑、失望感 対量販構図変わらず 札幌市場
■昨年度、減少に転じ17件 危険物取扱者の違反行為
■3月決算組「まずまず」 収益環境の良化が支える
■消費、供給ともに減少 2022年度エネルギー需給実績
■42%が「月に1回以上」 GfKJapanが洗車で調査