欠かせぬGW商戦の検証
採算販売、収益重視が課題
2018.5.15
 ◎…新年度に入り1カ月あまりが過ぎた。大型連休商戦も終わり、次なる夏商戦を意識した体制づくりが課題になる。大型連休商戦を総括し、態勢強化に向けた取り組みが当面の課題だろう。

 ◎…「人材育成とチームワークを強化」 「顧客志向で意識改革し、サービスと質のさらなる向上を目指す」 「価値観を共有しチームワークで目標達成を目指す」 。ある特約店が大型連休商戦後に開いた店長会議で、今後の課題も含め各店長が決意を表明したという。

 ◎…「これからの時期は大型連休商戦の結果を検証し、弱点の見直しが欠かせない」と語るのは大手特約店幹部。店頭のディスプレイは十分だったか、オイルをはじめとした油外販売では顧客目線で対応できたか、押し売り姿勢はなかったかなど、多角的な検証が欠かせないという。

 ◎…資源エネルギー庁は来月にも平成29年度の登録給油所数をまとめる。 「過去に6万カ所を超えたが、今ではその数が減少し、成り行きによっては3万カ所割れも予想される」と話す特約店経営者もいる。 「何が何でも愚直に生き残り、残存利益を目指すことが必要」と強調する特約店や販売店は少なくない。

 ◎…「需要の減少、元売の経営統合の中にあって元売と特約店、いわゆる生販双方が互いに生き残りを図ることが理想的な姿だ」と言われている。 「大型商戦後、その検証を急ぎ次なる夏商戦に向けた陣立てが喫緊の課題だ」とする声もある。

 ◎…減少し続ける石油需要、給油所数。そうした中でも黙っているばかりでなく、新たな顧客創出に向けた取り組みに動く局面を迎えている。気になるのは、ガソリン需要の減少にいつ歯止めがかかるのかだが、資源エネルギー庁がまとめた2022年度までの向こう5年間のガソリン需要見通しでは年率2・3%減少し、2019年度には年間需要が5000万klを割り込むと予測している。需要規模が縮小する中で、改めて採算販売、収益重視の経営が求められている。


北海道のガソリン価格予想
4月22日(月)から4月28日(日)まで
変わらず
仕切りにより、値上げも

04月25日付ヘッドライン

■膨らむ期待GW商戦 一気呵成の「挽回」期す
■「失敗は有効解導く手段」 札危協保安研修会で三田薫氏講演
■石販業者への配慮明記 官公需「基本方針」が閣議決定
■保有率77.6%、小幅減少 自工会が乗用車市場動向調査
■好調油販さらなる拡販に照準 フルの強み生かし道エネ環状通SS