多様性実現への第一歩
他との違い受け入れよ
2018.5.20
 企業マネジメントのみならず、人間関係の構築においても重要とされる「ダイバーシティ」。日本語では多様性と訳されるもので、発祥とされているアメリカでは70年代、日本では80年代後半から広まったとされる。

 多様性は互いの相違を受け入れることが基本。片方だけをコミットし、他方をオミットするものでないことは言わずもがなである。

 ひとつの物事を解決しようとする時、誰一人として同じ手法にはならず「百人百様」の対応になる。それは、仮に想定される内容がすべてマニュアルで示されていたとしても、プロセスの途中で生じる様々な事象には個人の資質やスキルによる対応が不可欠であり、チョイスする方法が異なることは自明。

 これは「手法の多様性」と言えよう。もし、自身の手法と異なることだけを理由に不正解とすることがあれば、多様性の真逆をゆくものであると同時に、自身だけが正解だと声高に主張して他者の手法を不正解だと決め付け、聞く耳すら持たなければ、それは単なるワガママでしかない。

 アンデルセン童話の「裸の王様」は、見えない服をつくれると詐欺師に騙され裸でパレードする王様に、一人の子どもが初めて真実を伝え大人達が気付くというストーリーだが、これは少数意見でも正解という可能性を秘めることを示したもの。孔子は論語で「60にして耳従う」としたが、誰もが還暦まで待たずとも、多様性と率直な心で、他の意見を受け入れる度量が必要であろう。   (蔵)


北海道のガソリン価格予想
4月22日(月)から4月28日(日)まで
変わらず
仕切りにより、値上げも

04月25日付掲載予定

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