欠かせぬ連休商戦の検証
「弱点」洗い出し夏商戦へ
2019.5.15
 ◎…新年度を迎え1カ月余りが過ぎた。そして10日間にもなった超大型連休商戦も終わり、次なる夏商戦を意識した態勢づくりが課題になっている。超大型連休商戦を総括し、態勢強化に向けた取り組みが当面の課題となろう。

 ◎…大型連休前、仕切り高値基調で店頭値のコスト転嫁を図りながらの取り組みに苦戦したところも見られた。また、先月22日~26日は店頭でのオイル交換、洗車などのメンテナンス、販売に全力投球した給油所も。大型連休入り前はメンテナンス中心、大型連休期間中は店頭値のコスト転嫁と様々だ。

 ◎…例年、大型連休明けには「ガソリンの販売が落ち込む」と言われており、連休需要の反動を警戒すると同時に、コスト転嫁意識を欠かしてはならない場面となる。

 ◎…今年の大型連休商戦を総括する特約店関係者は「人材育成とチームワークを強化」 「顧客志向で意識改革し、サービスと質のさらなる向上を目指す」 「価値観を共有しチームワークで目標達成を目指す」と強調。また、ある特約店幹部は大型連休商戦後に開いた店長会議で、今後の課題として各店長から今後の取り組み姿勢についての決意と行動計画の報告を求めたという。

 ◎…「これからの時期は大型連休商戦の結果を検証して弱点の洗い出しが欠かせない」と語るのは中堅特約店主。店頭ディスプレイは十分だったか、オイルをはじめとした油外販売では顧客目線で対応できたか、押し売り姿勢はなかったかなど、多角的な検証が欠かせないという。大型連休商戦後、その検証を急ぎ、次なる夏商戦に向けた陣立てが大きな課題だというのが特約店関係者の共通認識になっている。

 ◎…一方で「人手不足から、大型連休期間中は最低限のスタッフで営業せざるを得ず、思ったとおりの数字は残せなかった」と話す販売店主。来るべき夏商戦を意識した人手確保策は、販売店―特約店―元売会社が一体となった対応が求められている。


北海道のガソリン価格予想
4月22日(月)から4月28日(日)まで
変わらず
仕切りにより、値上げも

04月25日付ヘッドライン

■膨らむ期待GW商戦 一気呵成の「挽回」期す
■「失敗は有効解導く手段」 札危協保安研修会で三田薫氏講演
■石販業者への配慮明記 官公需「基本方針」が閣議決定
■保有率77.6%、小幅減少 自工会が乗用車市場動向調査
■好調油販さらなる拡販に照準 フルの強み生かし道エネ環状通SS