経営者には「風度」必要
有為な人材集積のカギ
2019.9.15
 燃料油需要の減少など構造的な課題のみならず、働き方改革など今日的な課題の数々が道をふさぐ今の石油業界。隘路の打開、その先の勝ち残りに向けた有為な人材の集積が不可欠となっていることは自明、それを否定する人は誰もいない。ある販売業者は「何をやるにも、まずは人。柔軟な発想で、次の一手を打てる『人財』がほしい。その成否こそが今後を分ける」と言い切る。自らの役目を人集めだとも。


 そうした中で、ちょっと見方の違う販売業者に出会った。その人いわく「人を使う側に『風度』があるかないか、まずはそれが問題だ」と。風度、聞きなれない言葉だが、相手をその気にさせてしまうような一種の雰囲気、オーラなのだとか。武田信玄や上杉謙信など戦国時代の優れた武将には、人をして死地に赴かせるそれがあった。近年でも山本五十六や田中角栄などにはあったというが、今の政治家や企業経営者に果たしてあるのか、と疑問を投げかける。

 AIやIoTなどの新技術が出てきている中でも、自らを磨き上げて人を引き付ける魅力をつくる、人の魅力に触れて自らを磨き直す、そんな「アナログ」手法が、決してすたれないことを前出の販売業者2人から教わる。

 時代は極端な人手不足となり、頭数にばかり目が向きがちだが、ゆるぎない理念の下に強力なリーダーシップを発揮する経営者、多様性を身に付け柔軟に発想を展開できる社員、そんな組み合わせを求めることが大切なのかも。  (W)


北海道のガソリン価格予想
4月22日(月)から4月28日(日)まで
変わらず
仕切りにより、値上げも

04月25日付掲載予定

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