GW商戦も先行き不透明
「前年比」は全く通用せず
2020.4.25
 ◎…今年初の大型商戦となるゴールデンウィークを前に「新型コロナウィルスの感染が拡大する中で、前年比の胸算用は禁物だ」と語る特約店関係者が多い。昨年の大型連休は令和スタートで限定型の10連休。今年は暦の関係もあって日数が少なくなる。さらに新型コロナウィルスの感染拡大に伴う緊急事態宣言の発出もあって、外出自粛の中での大型連休商戦の販売数量を前年と比較するのには無理があるというのが大方の見方だ。

 ◎…「採算販売+数量アップという意識が強いが、新型コロナ問題は従来からの石油製品の需要減少をさらに加速させる形になっている」と話す特約店関係者。 「昨年の令和天皇即位の祝賀ムードとは一変した中で迎える大型連休。過度な期待をするのではなく、ガソリン需要が減少している中で、いかに収益を悪化させないかという姿勢が求められる」とも強調する。

 ◎…「人手不足の中でも、販売最前線であるSS店頭では何としても万全な受け入れ態勢で挑みたい。働き方改革に伴う社員の有給休暇取得についても考えながらの態勢づくりはもとより、新型コロナウイルス対策としての健康管理を念頭に置いた人員配置も必要になっている。前年とは全く違った雰囲気」との声も聞かれる。

 ◎…ガソリン需要が減少する中でも、大型連休商戦のガソリンの売れ行きにどうしても関心が集まる。同時に店頭のガソリン販売だけでなく、オイルをはじめとするカーメンテナンス販売にも全力投球する、というのが昨年までのパターン。しかし、今年は状況が大きく様変わりしており、特約店関係者の悩みは尽きない。

 ◎…厳しい状況下、大型連休の特需に期待する特約店関係者も少なくないが、期待はずれを回避するには「商道の基本である利益追求の姿勢で臨む」という姿勢を忘れてはならない。一方、新入社員にとって初めての繁忙商戦となる。新人スタッフの活躍に期待する特約店関係者が多い。まさに「試される新人力」といった場面だ。


北海道のガソリン価格予想
4月15日(月)から4月21日(日)まで
価格上昇
値戻し後に値下げも

04月15日付ヘッドライン

■浮沈をかけ「春商戦」 油外増販で油販穴埋め
■昨年も自主廃業375件 人材難主因 中央会調査
■過去10年で最少 27件 札幌での危険物施設等事故
■災害対応能力強化事業 石油協会が補助申請受付け
■成約率など前年上回る USSの2023年度中古車オークション