◎…新型コロナウイルス感染症にばかり目を奪われた5月市場も、気が付けば残りわずか。先の大型連休期間中はもとより、直近までのガソリン販売数量は前年と比べて大幅な減少となったSSが多いが、ある特約店経営者は「新型コロナ禍はまた、数量志向からの訣別をもたらした。新型コロナウイルス騒動前のマージンアップ、右肩上がり現象を維持しながらの販売姿勢が改めて問われており、数量よりも利幅志向という意識を定着させなければならない」と話す。
◎…さらに「何か困ったことはないか、と系列販売店にこまめに連絡をしながらの販売店ファーストを実施し、販売店とともに新型コロナ禍を乗り切っていこうという覚悟を示した」 「販売最前線のSS店頭で業務に携わる店長、スタッフに感謝している」とも語る。
◎…終わらない、止まらない新型コロナウイルスという状況下。系列販売店、SS店頭スタッフに寄り添うこと、そして感謝の気持ちを忘れてはならない。さらには数量志向より利幅志向の徹底が必須課題になっていることも。
◎…今後、業況はどうなっていくのか。今を底とするV字回復、緩やかなU字回復、しばらく底が続くL字基調と様々な見方があるが、まずは今月末から来月にかけての業況はどうか。その答えのひとつとして、数量志向より徹底した利幅志向といったことが浮上してくる。そして来月には新型コロナに端を発した「コロナ倒産」が急増するとの見方もあり、法人顧客の貸し倒れ対策の徹底も欠かせない。
◎…新型コロナウイルス感染症による休業補償問題は特約店経営にも及んでいる。ある特約店幹部は「元売の社有SSのリース料の減額要求をめぐって元売との駆け引きが浮上している」とする一方で「閉鎖した自社所有SSの跡地をテナント利用している小売店舗からの家賃減免要求が増えている」とも話す。閉鎖SSの跡地利用といった不動産物件で頭を痛める関係者も少なくない。
北海道のガソリン価格予想
3月25日(月)から3月31日(日)まで
変わらず
仕切り上昇 小幅値上げも
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03月30日付掲載予定
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