変化しつつあるSS像
カーリースは競争激化
2020.6.25
 ◎…2020年がスタートして半年が経過、折り返しを迎えた。半年を振り返れば、新型コロナウイルスの感染拡大でSS業界を取り巻く環境が一変。 「数量も利益もといった思惑は大きく外れた。しかし、この半年はマージン重視の姿勢が功を奏し、外出自粛に伴うガソリンの減販といった厳しい局面も何とか乗り切ることができた。数量重視よりマージン、利益重視の必要性を改めて実感した」と販売店主。

 ◎…一方、新年度のスタートダッシュを目論んだ4、5月の2カ月は全く商売にならず、今月を新年度のリスタートと位置付けているよう。 「今年度は4、5月を除いた10カ月間で勝負しなければならない」 「今後、販売数量を前年の実績と比べるのではなく、利益幅を持続できるかどうかで勝負していく」と語る特約店関係者は多い。

 ◎…コロナ禍で、これまでの社会生活の変化が求められている。ならば消費者の行動変化に対応したSSづくりが欠かせない。JXTGグループは2020~2022年度の第2次中期経営計画を策定した。中でSSを起点とした「次世代型エネルギー供給・地域サービス」を事業戦略として掲げている。給油やカーメンテナンス販売といったエネルギーサービスに加え、モビリティサービス、ライフサポートサービスを創出。顧客のライフステージに合わせて必要とされるサービスをトータルで提供できるプラットフォームへと成長していくことをビジョンとしてあげている。カーリースやカーシェア、EV充電はもとよりセブンイレブンやドトールとの複合店、宅配ランドリーなど将来のSS像を示唆している。

 ◎…JXTGエネルギーだけでなく出光昭和シェル、コスモ石油マーケティングもSSの将来像を示している。中でもカーリースについては「コスモ石油がいち早く取り入れたが、これにJXTGエネルギー、出光昭和シェルが参戦。SSの顧客接点を活用したカーリース事業の競争が激化するのではないか」と見る特約店関係者もいる。


北海道のガソリン価格予想
4月22日(月)から4月28日(日)まで
変わらず
仕切りにより、値上げも

04月20日付ヘッドライン

■広がる困惑、失望感 対量販構図変わらず 札幌市場
■昨年度、減少に転じ17件 危険物取扱者の違反行為
■3月決算組「まずまず」 収益環境の良化が支える
■消費、供給ともに減少 2022年度エネルギー需給実績
■42%が「月に1回以上」 GfKJapanが洗車で調査