新型コロナ感染防止へ細心の注意を払い開かれた通常総会
北石連・商(伊藤豊会長・理事長)は23日、札幌市内のホテルで2020年度通常総会・総代会を開催し、本年度の事業計画や収支予算などを決定。また、任期満了に伴う役員改選で伊藤会長・理事長の7選も決めた。事業計画では「仕入れに見合う価格での販売」を優先課題とした上で、公正・透明な競争環境の実現や二重課税・税制改正への適切な対応など、諸課題の払拭に向け全国組織と一体となった取り組みを進めていくこととしている。
新型コロナウイルス感染症防止に向け、会場入口での検温や全員のマスク着用、ソーシャルディスタンスの十分な確保などを徹底した上での開催となった通常総会・総代会。参加者も理事長(支部長)に絞った。
冒頭、伊藤会長・理事長があいさつ。中で新型コロナウイルスの感染拡大で販売量の減少が顕著となり、また、市況悪化要因も解消されずに残っていることから「我々を取り巻く経営環境は依然として厳しい」とし、そうした中で生き残っていくための様々な支援獲得に全石連、油政連と一体の取り組みがこれまで以上に必要だと訴えた。
引き続き南空知石協の武蔵輝彦理事長を議長とし、本年度の事業計画や収支予算など提出議案を審議、いずれも原案どおり承認・決定した。
また、任期満了に伴う役員改選も行い、伊藤会長・理事長をはじめ河辺善一、菅原耕、原谷真人各副会長・副理事長を再選したほか、高橋信二氏を新副会長・副理事長に選出。新役員を代表して伊藤会長・理事長が「難局を乗り越えるべく尽力したい」などと抱負を述べるとともに、来年6月に予定されている札幌での全石連総会開催に向け協力を求めた。
事業計画では、低マージン常態化からの脱却に向けた「仕入れに見合う価格での販売」を優先課題とした上で、公正・透明な競争環境の実現や二重課税・税制改正への適切な対応など、諸課題の払拭に向け全国組織と一体となった取り組みを進めていくと提起。さらに懸案となっている官公需対策についても「平時における石油燃料の調達について、国の方針に沿った配慮を引き続き要請していく」としている。
これら事業の執行に充てる収支予算には、北石連・商合わせて前年度決算を1000万円ほど下回る8519万円余りを計上した。
なお、総会・総代会では本年度の単協通常総会で新理事長に就任した旭川石協の後藤諭一氏、函館石協の高橋信二氏、帯広石協の平征浩氏、富良野石協の日下健三氏があいさつ。それぞれに「適正なマージンが取れる市況の構築に努力する」などと抱負を述べた。