◎…コロナ禍の中での大型連休が明け、SS店頭の販売戦略を見直す動きが強まっている。 「昨年と同じで大型連休期間中は商戦どころでなかった」 「ゴールデンウィークは、我慢(ガマン)ウィークだった」と話す特約店関係者。東京の特約店社長は「大型連休期間中、営業するSS数を絞り、ピンポイント営業を展開した」 「緊急事態宣言に伴う移動の自粛、観光の自粛など様々な自粛の中で、無闇に全SSを開けず、立地条件、商圏特性を前提に営業するSSを絞った」と話す。さらに「数量より利益、地域密着を重視するとともに、社員、アルバイトスタッフの健康管理にも配慮した」とも強調する。
◎…昨年と同様に、大型連休→数量アップ→繁忙→書き入れ時という業界神話が大きく崩れた今年の大型連休。これからの5月市場は改めて利益重視の姿勢が問われている。これまでに蓄えてきたマージン、利益を放出してまでの安売り、数量志向は戒める、そうした共通認識が浸透するかどうかが課題だ。
◎…大型連休の商いを総括し特約店幹部は「連休明けの会議で販売最前線の店長からは、足元のコストを前提にした収益重視の姿勢が欠かせないことを痛感したという声が大勢を占めた」 「収益重視が不可欠だという共通認識を前提に、来るべき夏商戦での体制強化を図りたい」と話す。
◎…警察庁のまとめによると、2020年12月末の運転免許総保有者数は前年同期比0・2%減の8198万9887人で、2年連続の減少。女性保有者数は増加傾向が止まり、20~40代の保有者数減少も目立ったという。 「レディースデイなどで女性客の囲い込みを図るSSが多いが、女性の運転免許取得者数が減る中、新たな囲い込み策を検討しなければならない局面を迎えている」との声も聞かれる。
◎…ホンダが2040年までに世界での新車販売すべてを電気自動車と燃料電池車に切り替えるという。 「自動車メーカーのガソリン車離れが加速する中、ガソリン車ゼロも単に欧州に倣えば良いというのではなく、日本の国情を踏まえ、政策としてどう進めるのかのロードマップを早急に示すべきだ」 「ガソリン車の一方的販売禁止は、消費者の自動車の選択肢を奪うもの」といった声も上がっている。
北海道のガソリン価格予想
4月1日(月)から4月7日(日)まで
変わらず
値下げが出るかも
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03月30日付ヘッドライン
■「赤字」横ばい37・1% 全国石油協会「石油業経営実態調査」 |
■緊急時対応の体制不備も 経産省の本年度LPガス立入検査 |
■油外の比重より大きく 春の戦略特集 |
■地域密着型SSづくり標榜 道エネベニータウンSS |
■季節商品の販売にも注力 地崎商事北27条SS |