◎…6月末を前に「今年もあっという間に半年が過ぎようとしている中で、新型コロナウイルスのワクチン接種が進むことによりSS店頭の商いがどう改善するかに期待がかかる」と話すのは特約店幹部。昨年初めから続く新型コロナウイルスの感染拡大がワクチン接種で収束に向かい、それに伴う商いの改善に期待するのは独りSS業界だけでなく、どの業界関係者も同じだ。
◎…来月からの夏商戦での収益アップに向け意気込む特約店幹部が増えている。ある特約店社長は、全員参加型の夏商戦の戦略づくりを練っている。 「これまで部下からの『ほうれんそう』が主だったが、これからは上司らの『おひたし』を重視していく」と話す。報告、連絡、相談の「ほうれんそう」は新入社員のみならずスタッフらにも求められるビジネスマナー用語だが、それだけでは一方通行になりかねないことから、上司らの心得として怒らない、否定しない、助ける、指示するの「おひたし」も徹底するということ。相乗効果による全員参加型の商いを目指し、夏商戦で結果を出したいと「社内やSSスタッフルームに標語を掲示し、モチベーションのアップを目指している」とも強調する。
◎…政府はEV(電気自動車)の普及に向け2030年までに急速充電器を現状の3万基から15万基に増やす目標を掲げた。このうち1万基は既存インフラの有効活用でSSに設置する方針と伝えられている。こうした中で業界関係者は「EVアレルギーから脱却しなければならない」と話す。SSはロードサイドビジネスと位置付けられ、 「EVが主流になっても洗車やタイヤ販売などのアップにつなげられる。ガソリン販売が右肩下がりになってもカーメンテナンスが収益源となるわけで、EVとの共存共栄を図るための店舗戦略づくりを急がなければならない局面を迎えている」との声も聞かれる。
◎…伊藤忠エネクスでは、地域社会に対する優れた支援活動に取り組んだ16社の系列特約店、販売店を社会貢献賞として表彰した。2020年度の単年度表彰ということだが「SSは地域社会に欠かせない存在。販売数量だけでなく、地域との共生という観点からすれば、社会貢献は生き残りに欠かせないものだ」といった声もある。
北海道のガソリン価格予想
3月25日(月)から3月31日(日)まで
変わらず
仕切り上昇 小幅値上げも
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03月30日付掲載予定
■「赤字」横ばい37・1% 全国石油協会「石油業経営実態調査」 |
■緊急時対応の体制不備も 経産省の本年度LPガス立入検査 |
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