油販「減少」は時の流れ
優良顧客の囲い込みを
2022.7.15
 昨年11月から今年1月にかけてタイヤメーカーが国内市販用タイヤの値上げを発表したことから、今年3月にタイヤ販売で忙しい思いをしたSSがあったと思う。事実、SS店頭では「交換はあとでするが、まずはタイヤを買いに来た」というユーザーを目の当たりにした。

 市場調査、消費者調査会社のGfKJapan(東京)が今年4月から5月にかけ1万4726人を対象に実施した夏タイヤ購入に関するインターネット調査では、タイヤの溝がなくなるまで今のタイヤを使い続けるという人が36%を占める反面、値上げがあってもほしいタイヤを買いたいという人が21%あり、グレードを下げ費用を抑えたいというのも15%あった。値上げに際しタイヤ購入を我慢する、我慢しない、妥協するといったところか。

 先日、道東のSS運営会社の社長と話す機会があり、コストコ併設のGSに話が及んだ。「あそこはガソリンで儲けようとしているわけではなく、言うなれば客寄せの特売品のようなもの。ただ、例えば1カ月に30㍑給油するとして、10円違うと300円の得になる。年間だと3600円だが、そのために4400円の年会費を払って、いつもより遠くに給油に行き、買い物もせずに帰って来る。それでも得したと思っている」と


 たとえ値上げがあったとしてもグレードを下げないでものを買う人がいる。こういう顧客をいかに多く確保しつなぎとめるかが、油販減少の中で生き残る大切な道となる。 (祐)


北海道のガソリン価格予想
4月22日(月)から4月28日(日)まで
変わらず
仕切りにより、値上げも

04月25日付ヘッドライン

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