EVの普及欠かせぬが
メリットの享受不可欠
2022.7.20
 自宅の周辺を歩いていると2台の電気自動車(EV)と1台のプラグインハイブリッド車(PHEV)を見かけた。2050年カーボンニュートラルに伴うグリーン成長戦略の中に「2030年代半ばまでに乗用車新車販売で電動車100%を実現」とあり、あと10年ほどでガソリン新車はなくなるのだが、2020年の新車販売台数におけるEVの割合は0・6%というデータもあり、EVに限れば普及にはまだ時間がかかりそうだ。


 EVの普及には充電設備などインフラ整備が課題だが、本道の充電スタンド数は現在、普通・急速など合わせ895カ所、1124基。決して十分と言える数ではない。また、全国の充電スタンドが老朽化などで減少しているとのニュースもある。これから電動車を増やしていくタイミングで間の悪いことだ。

 胆振東部地震発生時にブラックアウトを経験した道民にとって、家庭用電源として活用できるEVに魅力を感じた人は多いはず。EVに蓄えた電気を家庭で使用する仕組みを「V2H(ビークルトゥホーム)」といい、この専用機器を接続すると、充電時間の短縮や電気料金の節約、補助金が受けられるなどのメリットを掲げて普及を進めているが、これは戸建てで駐車スペースを持っている家庭だけの話。マンションや青空駐車場利用者には当てはまらない。今後、すべてのEVユーザーがこのようなメリットを享受できるシステムができれば普及率も上がっていくのだろう。   (彰)


北海道のガソリン価格予想
4月15日(月)から4月21日(日)まで
価格上昇
値戻し後に値下げも

04月20日付ヘッドライン

■広がる困惑、失望感 対量販構図変わらず 札幌市場
■昨年度、減少に転じ17件 危険物取扱者の違反行為
■3月決算組「まずまず」 収益環境の良化が支える
■消費、供給ともに減少 2022年度エネルギー需給実績
■42%が「月に1回以上」 GfKJapanが洗車で調査