今年も最賃引き上げか
企業体力が心配になる
2022.7.25
 先日、新聞の折り込みチラシを見ると、求人チラシが入っていていろいろな職種の募集があった。農作業スタッフや清掃員、マンション管理員などでは時給が889円からとなっていた。この889円はパートやアルバイトといった非正規を含む労働者に適用される賃金の下限額、つまり北海道の最低賃金。仮に最低賃金未満の賃金しか支払わなかった場合は最低賃金法に基づく罰則がある。

 今、今年の最低賃金が審議されている。一昨年はコロナ禍による企業の業績等を考慮して据え置きとし、昨年は過去最大の28円上げで889円になった。一昨年と昨年とで大幅な転換となるほどの経済の変更があったとは思えないが、一昨年は企業、昨年は労働者に配慮した格好だった。

 今年は6月の骨太の方針で早期の1000円以上が打ち出されており、それに基づいた審議が始まっている。6月28日の中央最低賃金審議会で後藤茂之厚生労働大臣が最低賃金額改定の目安について諮問し、今月27日に審議会が答申する予定。本道でも1日に北海道労働局が審議会に諮問し、国が示す目安を基に8月5日にも答申する予定となっている。

 今年は、骨太の方針でも示しているように、引き上げとなる公算が強いが、減販を強いられているSS業界では、引き上げの影響が少なからずあるように思われる。賃金を上げ消費を回し経済を活性化するという考えは分かるが、そこまで企業が持ちこたえられるのかどうか心配になる。    (祐)


北海道のガソリン価格予想
4月22日(月)から4月28日(日)まで
変わらず
仕切りにより、値上げも

04月25日付ヘッドライン

■膨らむ期待GW商戦 一気呵成の「挽回」期す
■「失敗は有効解導く手段」 札危協保安研修会で三田薫氏講演
■石販業者への配慮明記 官公需「基本方針」が閣議決定
■保有率77.6%、小幅減少 自工会が乗用車市場動向調査
■好調油販さらなる拡販に照準 フルの強み生かし道エネ環状通SS