車販は有望な分野だが
慎重な「選択」も不可欠
2022.8.5
燃料油需要が漸減する中で、その分を油外で挽回と考えるSSは多く、その対策の一つに車販がある。新車販売台数がリーマンショック以来の大幅な減少となり、新車の購入で生じる保有者の中古車市場への流入も大幅に減少。車種によっては価格が2倍になり、多くの在庫を抱えていた中古車販売店が記録的な利益を上げるなど中古車価格は異常とも言える高騰ぶりだ。


 そういう背景からか、ここ1カ月ほどの間に開かれた車販研修を2回取材した。一つは廃車買取、もう1つが中古車販売での修復履歴の判断。廃車買取では「不用車1万円で買い取ります」と大きな目立つ看板を掲げることで何の営業もしないのに月に1、2台の引き取りがあるSSが紹介されていた。今は中古車価格だけでなく鉄の値段も高騰。1台で数万円の利益があり、利益の大きい「お宝」と言われる車も中にはあるそうだ。

 引き取りなど車の買い取りでは修復歴の有無が価格に大きく影響することから、その判定が大事だが、時には見逃すこともある。1台で失敗したからダメではなく、10台単位でのトータル利益を見るべきだと講師は語っていた。

 SSで車検を始めた頃はなかなか定着しなかったように、車販も同じ傾向が続いていたが、今やSSでの車販はスタンダードな時代。車販、特に中古車が儲かるというこの好機を見逃さず、油外の柱にするのも一つだが、車販の中で何を始めるのか判断が難しいところではないだろうか。 (祐)


北海道のガソリン価格予想
4月15日(月)から4月21日(日)まで
価格上昇
値戻し後に値下げも

04月20日付ヘッドライン

■広がる困惑、失望感 対量販構図変わらず 札幌市場
■昨年度、減少に転じ17件 危険物取扱者の違反行為
■3月決算組「まずまず」 収益環境の良化が支える
■消費、供給ともに減少 2022年度エネルギー需給実績
■42%が「月に1回以上」 GfKJapanが洗車で調査