「不正」の代償は大きい
経営者は対策の構築を
2022.8.10
2024年1月から固定電話が従来の通信網からIP網に切り替わるが、それに便乗して「固定電話が使えなくなる」、「アナログ回線がなくなる」と言って光回線の契約を勧誘されたという相談が国民生活センターに寄せられている。IP網という聞きなれない言葉で不安をあおり勧誘しているようだが、IP網に移行しても利用者側の手続きや自宅での工事は必要なく、電話機や電話番号もそのまま利用できる。固定電話を使用する会社やSSなどではそんな勧誘に騙されないよう注意が必要だ。

 こういった詐欺行為は今も横行している。オレオレ詐欺などは誰でも知っていることなのに、未だに被害が報じられ、その手口は年々巧妙になっている。「そんなことを考えられる能力があるなら他に活かせばいいのに」という声も聞く。受け子や出し子といった犯罪の末端の者の逮捕という記事もよく見かける。悪いことをしたら捕まるのが世の常だということを肝に銘じておくべき。

 6月に札幌市内の指定自動車整備事業者が北海道運輸局から不正車検を行ったとして指定を取り消された。完成検査のうち272台のスピードメーター検査を実施していなかったそうだ。この事件は個人の仕業なのか、会社ぐるみなのかは分からない。会社ぐるみなら何も言うことはないが、個人の手抜きだとしたら、その代償は大きいはず。不正がないか日々注意を払い、それを防ぐ対策を立てていくのが経営者の役目なのだろう。 (祐)


北海道のガソリン価格予想
4月15日(月)から4月21日(日)まで
価格上昇
値戻し後に値下げも

04月15日付ヘッドライン

■浮沈をかけ「春商戦」 油外増販で油販穴埋め
■昨年も自主廃業375件 人材難主因 中央会調査
■過去10年で最少 27件 札幌での危険物施設等事故
■災害対応能力強化事業 石油協会が補助申請受付け
■成約率など前年上回る USSの2023年度中古車オークション