賃上げしても「働き控え」

人手不足解消にはならず
2025.9.5
 25日付本欄でも触れたが、令和7年度最低賃金の全国平均が前年より6・0%、63円のアップで決まり、時間給は1118円となった。これによって昨年まで900円台だった31県を含め全都道府県の最低賃金が1000円以上となる。本道も10月4日からは6・4%、65円アップの1075円になる。アルバイトを多く雇用するSS業界では、減販が続く中でいかに賃上げの原資を確保するか、悩ましい状況に直面している企業もあろう。

 人手不足の中で、最低賃金を大きく上回る時給にすれば人が集まるはずだが、そうもいかないのが実情なのではないか。また、賃上げを行ったからと言って必ずしも人が集まるとは限らない。高齢者や女性で人手不足をカバーしようとしても、特に女性の場合は「年収103万円の壁」を意識して時給が増えても勤務時間を減らして103万円未満に抑えようとする傾向があるようだ。

 壁を意識して年収を意図的に抑える「働き控え」が内閣府の実態調査で明らかになった。100万円から103万円未満で働く女性で、2022年に時給が増えたにもかかわらず勤務時間が減った人の割合は68%にも上ったそうだ。3分の2の人が「働き控え」に走ったことになる。

 苦労して賃上げの原資を整え、時給を上げて人を確保したのに、逆に以前より人手不足に陥る、こういった現象が現実に起こり得ることを考えると、制度的に間違っているような気がする。何か打つ手はないのか。 (祐)


北海道のガソリン価格予想
10月19日(月)から10月25日(日)まで
価格上昇
週末下げ、週初め値戻しパターン

10月25日付掲載予定

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