収益確保や人手不足など難題を抱え、依然として厳しい経営環境。いかに効率化を図るかは常につきまとう至上命題。
さらに、年間を通して灯油が不可欠となっている北海道でも、こと本格的需要期に入っての灯油販売の成否が、1年の商売を決める。
これらの成功のためには「無理、無駄、間違いのない手法」の構築が不可欠。
その対策としてシステムやソフトウェアを導入し、すでに運用している企業がある一方、手書きの帳簿、手計算のままという企業もある。
今回、北海道で創業して32年目、地域に根ざした「どさんこ企業」ならではの発想で、企業のIT化をトータルで支えるシステムデザイン開発が開発・販売するシステムについて、システムの新規導入による効率化や既存システムの更新などを検討中の経営者らに向け、同社第3システム部鈴木敬介部長(写真)の説明などをもとに紹介する。
業種を問わず、経営の根幹を成す「人」の管理業務は、重要なファクターと言えよう。
例えば、毎日の積み重ねが不可欠な勤怠管理。昔ながらのタイムレコーダーや手書きの帳票から集計する方法は、労力を取られる上、人的ミスも懸念される。
これらの省力化を実現するのが、同社のWeb入出退勤管理システムである「Net―corder」(ネットコーダー、写真)。
従業員が出退勤時にカードをリーダーにかざすだけで、勤務状況の把握や休暇管理、勤務シフト作成、既存システムとの連動による給料計算の自動化ができるようになるという。
クラウドを活用するため、インターネット閲覧が可能な既存パソコンの流用が可能なほか、従業員が所有している携帯電話やスマートフォンをカードにすることで初期費用の軽減と同時に、離れた拠点や出張先からの打刻も可能となる。
また、専用端末「Neco―Touch」(ネコタッチ、写真)と電子錠のセット導入で入退室管理を強化でき、セキュリティ対策も兼ねて行え、危険物を扱う石油業界における「安全と安心の守り神」にすることもできる。
北海道企業の発想で開発し、道内灯油販売業者各社で導入されている灯油販売支援システム「net―de―灯油」。
開発を担当した鈴木部長は「各企業が導入しやすいよう、安価での提供を目指した。クラウドの活用でインターネットが見られるパソコンをそのまま使い、必要なものだけを購入可能としたことで、初期費用を軽減できた」と自信を見せる。
導入後は顧客検索や受注管理、各種帳票や配送計画の自動作成が可能となるほか、災害や停電、パソコン破損時のデータ損失の心配も解消される上、複数拠点間でのデータ共有も簡単になる。
また、ローリーで使うハンディー・ターミナルは、配送先で入力した給油実績を自動送信。帰社後のデータ入力作業が省略され、車載プリンターを使った配達先での納品書や領収書発行も可能とする。
さらに、ローリー流量計と連動できるオプション装着で給油実績入力も省略でき、様々な業務の効率化を実現する。
お問い合わせ先
システムデザイン開発株式会社
北海道札幌市中央区南1条西10丁目1番SDDビル
(担当 第3システム部、鈴木敬介部長)
電話 011―281―6770
HP
システムデザイン開発株式会社 ホームページ
北海道のガソリン価格予想
5月12日(月)から5月18日(日)まで
価格上昇
値戻しの機運高まる
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