
石油情報センターがまとめた令和7年3月末現在の「セルフSS出店状況」によると、スプリット型を含む全国のセルフSS数は前年同期比86カ所増の1万915カ所で、全SSに占める割合(セルフ化率)は0・9ポイント増の40・4%。このうち本道のセルフSS数は2カ所増の572カ所、セルフ化率は0・7ポイント増の34・9%となっている。
今調査結果では、令和6年4月から7年3月までの新規参入数、撤退数にかかる具体的な表記はないが、7年3月末の全国セルフSS数は、両者の差し引きで前年同期を86カ所上回る1万915カ所となっている。
危険物の規制に関する政令、規則の改正でセルフSSが解禁となった平成10年度以降、全国的には13年度から急速に増加し始め、14、18年度には年間の増加数が1000カ所を超すまでになったが、22年度からそうした伸びも急激に鈍化。27年度から増加数が200カ所を、さらに29年度には100カ所をも割り込んでいたが、30年度に撤退数が大幅に減少したことから172カ所の増となり、解禁から21年を経て1万カ所の大台に乗せていた。
令和になってからの増加数は、元年度が220カ所と2年連続で伸びたが、それ以降、2年度が147カ所、3年度が141カ所、4年度が113カ所、5年度が108カ所、そして6年度が86カ所と漸減傾向で推移してきている。
一方、本道の令和7年3月末現在のセルフSS数は、全国で最も多い愛知の640カ所に次ぐ572カ所で、前年同期比2カ所の増。
本道では解禁2年目の平成11年度、札幌と帯広に初めてセルフSSが誕生してから着実にその数を伸ばしてきたが、23年度と27年度に小幅ながらも撤退が新規参入を上回るなど、全国と同様に近年、その伸びは鈍化してきている。
なお、全SSに占めるセルフSSの割合(セルフ化率)は、セルフSS数が小幅ながら増加する反面、母数となる全SS数が減少していることから漸増しており、全国は全SS2万7009カ所のうち1万915カ所で前年を0・9ポイント上回る40・4%、本道は全SS1641カ所のうち572カ所で0・7ポイント上回る34・9%。
全国で最も高かったのは神奈川の58・4%、逆に最も低かったのは秋田の27・1%だった。