
いつの頃からかも思い起こせない人手不足。有効な手立てもないまま労使双方に我慢を強いてきているが、夏商戦を迎えて、焦燥感とともに筆舌に尽くしがたい危機感が大きくふくらむ。低燃費車の急速な普及などで燃料油需要が減退する中、それを補う油外は冬場の灯油とともにSSの生命線となるが、それに人手を割けない事態は思いのほか深刻だ。
道央圏のある販売業者幹部は「あらゆる方法を駆使して募集をかけても応募はほとんどなし。たまに応募があって、これ幸いと採用しても長続きせず辞めてしまう。どうしたらいいのか分からない状況だ」と話す。そうした状況が常態化している中で、あるSSでは力を入れたことで売上げの向上に大きく貢献したコーティングの拡販を、人手と手間がかかることを理由に断念、リピーターへの対応だけに絞ることとした。
ハイブリッド車など低燃費車の急速な普及などに加え、価格の高騰による節約意識の広がりもあって多くのSSが油販に苦戦している昨今、それを補う油外は冬場の灯油とともにSSの生命線となるが、それに十分な人手を割けない事態は思いのほか深刻。特に書き入れ時となる夏商戦の本番を迎えた今、販売業者やSSの焦燥感、危機感は以前にも増して大きい。
一時、人手不足打開の妙手として期待されたスキマバイトも、実際に利用してみれば頭数を増やすだけで、意外にも失敗例が多いのが実情だ。
ただ、こうした状況を看過し続けられるほどの余裕は業界にはなく、一刻も早い「それなりの対応」が必要になる。これまでと同様、特効薬などないのが実情だが、企業間連携なども含め知恵を絞る必要がある。一時の損失を覚悟した好待遇での人集めも一手か。負のスパイラルだけは避けたいところだ。
北海道のガソリン価格予想
7月7日(月)から7月13日(日)まで
変わらず
仕切によっては下げも
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07月15日付掲載予定
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