深刻さ増す人手不足
生命線維持にも暗い影
2025.7.10
 いつの頃からかも思い起こせない人手不足。有効な手立てもないまま労使双方に我慢を強いてきているが、夏商戦を迎えて、焦燥感とともに筆舌に尽くしがたい危機感が大きくふくらむ。低燃費車の急速な普及などで燃料油需要が減退する中、それを補う油外は冬場の灯油とともにSSの生命線となるが、それに人手を割けない事態は思いのほか深刻だ。

 道央圏のある販売業者幹部は「あらゆる方法を駆使して募集をかけても応募はほとんどなし。たまに応募があって、これ幸いと採用しても長続きせず辞めてしまう。どうしたらいいのか分からない状況だ」と話す。そうした状況が常態化している中で、あるSSでは力を入れたことで売上げの向上に大きく貢献したコーティングの拡販を、人手と手間がかかることを理由に断念、リピーターへの対応だけに絞ることとした。

 ハイブリッド車など低燃費車の急速な普及などに加え、価格の高騰による節約意識の広がりもあって多くのSSが油販に苦戦している昨今、それを補う油外は冬場の灯油とともにSSの生命線となるが、それに十分な人手を割けない事態は思いのほか深刻。特に書き入れ時となる夏商戦の本番を迎えた今、販売業者やSSの焦燥感、危機感は以前にも増して大きい。

 一時、人手不足打開の妙手として期待されたスキマバイトも、実際に利用してみれば頭数を増やすだけで、意外にも失敗例が多いのが実情だ。

 ただ、こうした状況を看過し続けられるほどの余裕は業界にはなく、一刻も早い「それなりの対応」が必要になる。これまでと同様、特効薬などないのが実情だが、企業間連携なども含め知恵を絞る必要がある。一時の損失を覚悟した好待遇での人集めも一手か。負のスパイラルだけは避けたいところだ。


北海道のガソリン価格予想
8月25日(月)から8月31日(日)まで
価格下降
値戻し後の下げもあり

08月30日付ヘッドライン

■3部料金制など俎上に 道地方LPガス懇談会開く
■発災時の対応再確認 上川北部石協が「一斉訓練」
■不足感が緩和に向かう 「人手不足」で道が特別調査
■道最賃審、異議を棄却 本道最賃1075円10月4日発効へ
■好調レンタ「年商1億円」に邁進 AIX厚別SS