物価高でSSの物販低迷
高市新総裁の手腕に期待
2025.10.20
 今年の夏は北見市で気温39度を観測するなど、一昔前には考えられなかった猛暑が続いた。6月に労働安全衛生規則が改正され、熱中症対策が義務化となった。これについて札幌市内のSSに聞くとこまめな水分・塩分補給やクールタオルの装着、来店客がいない時にはサービスルームで待機などの対策を講じていた。

 10月に入って今年の夏も終わったと思われた5日、札幌で26・5度など道内65地点で夏日を記録した。 「暑さ寒さも彼岸まで」はもう過去の話になってしまった感もあるが、そうした暑さもそこまで。7日には道内18地区で氷点下を記録し、秋から冬に向かっていることを実感する。

 毎年、この時期にはタイヤ販売の追い込みと交換予約の獲得の話題に触れるが、販売では「今年は良く売れた」という声が多く聞かれたように思う。9月からの値上げを見据え、早い時期から販売に注力した結果だったのかもしれない。ただ、物価高が止まらないため、SSでの物販に対する顧客の反応は年々鈍くなっている。「添加剤など早急な必要性のないものは売れなくなった」と話すSS所長もいる。

 早急な物価高対策が必要な現在、来週の臨時国会で初の女性総理誕生の可能性が高い。すでに自民党執行部の人事では物議をかもしているが、連立政権による組閣、物価高対策、ガソリンや軽油の旧暫定税率廃止など、我々にとっても関心のある問題が山積しているだけに、その手腕に期待したいものだ。 (彰)


北海道のガソリン価格予想
10月27日(月)から11月2日(日)まで
価格上昇
値戻し後に値下げも

10月20日付ヘッドライン

■数を増すSS過疎地 3月末で全国381市町村、本道73市町村に
■「対策」の基礎など伝授 道経産局が情報セキュリティセミナー
■不正軽油一掃へ総力 全国一斉に抜取調査
■暮らし向きなどやや改善 日銀「生活意識」調査
■アポロハット併設 タイヤに注力 AIXセルフベニータウン