好転見込めぬ燃油減販
迫りつつある決断の時
2024.4.30
 ガソリンなどの減販傾向が続いている。低燃費車の普及、若者の車離れ、高齢化や人口減少などがその要因として挙げられる。トヨタシエンタのカタログ燃費を見ると、ガソリン車の燃費は約18㎞でHVは約28㎞。2023年の新車販売台数で約55%のシェアを占めるHVの方が1・5倍燃費がいいということは、ガソリンの給油が3分の1減るということになる。

 若者の車離れも、昔の若者は「車しか楽しみがなかった」と言っていたが、今はPCやゲームなど楽しみが多様化して車を選ぶ若者が減ったのは肯ける。ただ、買い物などで車が必要と車を購入する時は、昔みたいにカッコイイ車ではなく、軽自動車でもいいようだ。

 本道は全国を上回るスピードで急速に人口減少や少子高齢化が進行し、広域分散型の社会構造といった地域特性などとも相まって、労働力の不足や地域における医療・福祉・交通・物流の確保などといった課題が顕在化しているという指摘がある。住民基本台帳によると、本道の人口は平成10年に569万人を超えていたが、令和6年1月末には508万人余りとこの26年間で約1割減少している。長寿命化の中で人口が減るということは、高齢者の占める割合が高くなり、見た目以上に車を運転する人が減るということだ。

 いずれの減販要因を見ても、今後好転するという要素は見られない。これからは人手不足といった難問も加わる。軸足をどこに据えるのか決断の時がきたのかも。 (祐)


北海道のガソリン価格予想
4月29日(月)から5月5日(日)まで
価格下降
仕切り価格値下げのため

04月30日付ヘッドライン

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