
ENEOSは、トヨタ自動車などディラー5社と共同で、4月13日に始まった大阪・関西万博の開催期間中、来賓・関係者向け車両の運行に合成燃料使用乗用車を提供し、エンジン搭載車両のカーボンニュートラル化に向けた連携・発信を行っている。
合成燃料は再生可能エネルギー由来の水素とCO2を原料としており、製品ライフサイクル全体のCO2排出量を抑えることのできるクリーンな燃料。液体燃料の合成燃料は、既存のインフラを活用できるため内燃機関のCO2排出量削減にも貢献できることから、業界を挙げて早期実現を要望しているが、ガソリンなどに比べコストが著しく割高なことが課題となっている。
この合成燃料について、経済産業省が令和3年6月に策定した2050年カーボンニュートラルに伴うグリーン成長戦略では2040年までの商用化を目標としている。政府が2035年の新車販売全電動化・ガソリン新車販売禁止を打ち出す中で、40年までの商用化では業界が納得するはずもない。せめて全電動化の35年まで前倒ししないと電動化の波に飲み込まれてしまうのではないか。
今後石油価格が大幅に上がるのではという懸念がある。新しい油田が見つかっていないことや石油の掘削価格が1970年代に比べ3~4倍にもなっていることで10年後にはさらに高いコストになるという予測もある。ガソリンの代わりとなる合成燃料の早期実現の有無が業界の存亡にも大きくかかわる。 (祐)
北海道のガソリン価格予想
6月2日(月)から6月8日(日)まで
価格下降
補助金投入で下落続くか
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06月10日付掲載予定
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