EV販売にも頭打ち感
道のり遠い電動化方針
2025.5.30
 今月20日は「電気自動車の日」だった。電気自動車は、1873年にイギリスで発明され、同年、電気式4輪トラックが実用化された。日本には1899年に初めて輸入され、1917年には電気自動車ブームが起こったそうだ。同年に電気機器事業を展開するGSユアサの前身である湯浅蓄電池製造がアメリカから電気自動車「デトロイト号」を輸入し社用車として運行していた。そのデトロイト号を約100年ぶりに復活させ、京都の平安神宮の参道を走行させたのが2009年5月20日のことで、日本記念日協会に認定・登録された。

 最近の電気自動車(EV)をめぐる状況だが、昨年の日本のEV普及率は新車販売台数ベースで2・6%程度。販売台数は前年比32・5%減の5万9736台、メーカー別では日産が43・9%減の3万749台、トヨタが30%減の2038台、BYDが53・7%増の2223台などとなっている。

 世界的に見ると、テスラ社はイーロン・マスク氏の言動への反発やヨーロッパでの新型車販売が行われていないなどの理由で落ち込みが見られ、昨年の新車販売台数は約179万台と前年比で1・1%減少した。一方でBYDの販売台数は約176万台となり、テスラに迫る勢い。

 いまだに充電スタンドなどのインフラ整備が追い付いていない日本では、EVの販売台数は減少傾向で推移する。政府目標でもある35年までの新車販売の電動車比率100%への道のりはまだまだ遠そうだ。  (彰)


北海道のガソリン価格予想
6月2日(月)から6月8日(日)まで
価格下降
補助金投入で下落続くか

06月05日付ヘッドライン

■危険物施設事故増加 昨年は全国で753件
■SSネットワークを強化 小樽石協が通常総会
■10月を「強化月間」に 不正軽油防止対策協議会
■23カ月連続前年割れ 4月の国内燃料油販売
■「月々の目標」確実に達成 好調油外さらに上積み 平和石油PACE八幡SS