
4月初め、稚内市内のセルフSSで高齢女性が給油ノズルを給油口に差し込んだまま車を発進させ、引っ張られた給油ノズルのホースの継ぎ目が破損しガソリン約50㍑が流出するという事故が発生した。セルフSSならではの事故で従業員は防ぎようもないが、何とも迷惑な話である。
一方、これは兵庫県伊丹市で4月12日に起きた事故だが、SSの57歳男性従業員が洗車機と倉庫の壁に挟まれているのを外出先から戻った経営者が発見。搬送先の病院で死亡が確認された。洗車機は倉庫内にあり、壁との隙間は人が入ることができない狭さで、地元警察では洗車機が動いているときに作業して挟まれたのではとみているそうだが、何とも痛ましい事故だ。ちょっとした不注意から大事故につながったのか。
中央労働災害防止協会のまとめによると、令和5年1年間にSSを含む燃料小売業での労働災害発生件数は524件となり、前年に比べて25件、5・0%上回った。足を滑らすなどの転倒が全体の33・4%を占め、小規模事業者ほど事故の発生率が高かった。伊丹市の事故がどのような経緯で起こったのかは分からないが、従業員の安全確保は経営者の責務だということを忘れてはならないと思った。
今年2月に新潟県で売掛契約をしている会社の従業員を装い自分の車に給油したとして、その会社の元従業員が逮捕された。こうなるともう防ぎようもなく、そういった人が来店しないことを願うしかないのか。 (祐)
北海道のガソリン価格予想
6月2日(月)から6月8日(日)まで
価格下降
補助金投入で下落続くか
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06月10日付掲載予定
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