
日本人の主食である米が店頭から消えるという事態は解消されたが、価格の高騰は止まらない。3月31日からの1週間に全国のスーパーで販売された米5kgの平均価格は前の週より8円高い4214円で14週連続の値上がり。1年前は約2000円、2倍以上となり暮らしへの影響は大きい。
コメ不足に対応するため政府が放出した備蓄米は、今月からブレンド米などとして店頭に並んだ。価格の高騰に伴い2024年度の備蓄米買い入れで契約した数量を実際には納品しなかったとして農水省は7業者に違約金を課した。違反業者は「転売すれば備蓄米の2倍以上の値が付くので、違約金を払ってでも他に販売したほうが良かった」と弁明しているようだ。
北海道は主に5年度産米の消費期間となる令和6米穀年度(5年11月~6年10月)の道内米の道内食率をまとめた。食味の悪さから「猫またぎ」と、在庫が減らないから「やっかいどう米」と揶揄され、一時期は37%だった食率は平成24年以降90%近辺で推移し、令和6年も88%と好調。
米が日本の主食なら、石油は日本の主エネルギー。政府は3月24日の経済財政諮問会議で、物価高対策として2022年1月から実施しているガソリン補助金を4月以降も当面継続する方針を示した。現在、1㍑185円程度になるよう元売に補助金を支給している。国が価格維持のため対策を講じているのなら、業界にも適正価格を維持する不断の努力が必要ではないか。 (祐)
北海道のガソリン価格予想
12月8日(月)から12月14日(日)まで
価格上昇
11日補助金増額で値下げ
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12月15日付掲載予定
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