
韓国で最大191億バレル埋蔵という東海ガス田プロジェクトが経済性のないものという政府判断で水泡に帰すという事態となっている。
昨年6月、韓国の尹錫悦大統領が「慶尚北道浦項(ポハン)の迎日(ヨンイル)湾沖に140億バレルにのぼる膨大な量の石油とガスが埋蔵されている可能性が高い」と発表した。そして今年2月2日には、さらに最大51億7000万バレルが埋蔵されているという用役報告書が昨年12月に韓国石油公社に提出されたという報道もあったが、その5日後に否定的な政府見解が示された。
昨年6月の140億バレル、12月の最大51億7000万バレルの探査結果は米国の深海技術評価機関であるアクトジオによる報告だが、本社住所が一般家屋で年平均売上高も約310万円に過ぎない会社だったことで物議を醸し、昨年12月にノルウェーの海洋ボーリング会社・シドレー社所属のウェストカペラ号がボーリング調査を行い、その結果を受けて韓国の産業通商資源部が「経済性を確保する水準でなかった」と発表。大プロジェクトが水泡に帰した。
仮にだが、このプロジェクトが実現していたならば、我が国の受ける恩恵はすさまじいものとなっていただろうことは容易に推測できる。我が国の2023年度の原油輸入量は1億4480万klであり、1バレル159㍑で計算すると約9億バレルになる。191億バレルがいかに大きいか。それだけに水泡に帰したことが残念でならない。 (祐)
北海道のガソリン価格予想
12月8日(月)から12月14日(日)まで
価格上昇
11日補助金増額で値下げ
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12月15日付掲載予定
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