石油販売13社から20人が参加し開かれたセミナー
北海道経済産業局は17日、北海道国立大学機構との共催による「SS過疎地対策・SDGsセミナー」を旭川市内で開催。地域のエネルギー供給を支えるSSの廃業が地域経済や住民生活に与える影響などを考え、既存のSS事業を進化させつつ地域とともに異業種にチャレンジして次の収益基盤を確保する地域コングロマリットのあり方などを探った。
道内の約4割の自治体がSS過疎地域。人口減などによる減販で燃料供給基盤の弱体化が進行し危機的状況にあることから、北海道経産局では昨年12月に北海道国立大学機構との共催でSS過疎地対策・SDGsセミナーを開催。第2弾となる今回は「未来を掴め SS経営多角化×補助金活用ワークショップ」がテーマで、石油販売13社から20人が参加した。
開会に当たって北石連の後藤諭一副会長(五東石油)があいさつ。少子高齢化や不安定な国際情勢、ライフスタイルの多様化などの影響で慢性的な燃料油の販売減少が起きているとしながら「災害のたびに聞かれる最後の砦。それだけの社会的役割を担っているが、砦としての機能を維持するためには人材や装備が必要」だと指摘し、その上で「今後の地方におけるネットワークの維持には安定した収益の確保が課題」だと力説した。
そのあと小樽商科大学ビジネススクールの泉貴嗣准教授が「北海道のSS課題と地域コングロマリットの可能性」をテーマに講演し、地域のSSがなくなると通勤や通院などの日常の移動、農業などの地域産業、灯油配達など冬の暮らし、除雪など道路や物流、災害時の燃料供給といった地域防災の5点に影響し、地域を維持する機能が失われ、地域の衰退にまで影響する可能性があると解説。
また、2050年には本道の人口が400万人を割って「燃料を売るだけでは厳しくなる」との考えを示しながら、新しい収益を追求することの重要性に加えて「地域における自社のパーパスは何かを考えてほしい」とも提案した。
そして「今までの燃料販売や油外収益の増加だけでなく、今までと違う形で社内の資産等を見詰め、異業種の新規事業を考えていくこと」のほかに「SS事業とのシナジーを創っていくことも考えてほしい」と語り、「地域の持続化につながりつつ、自社のコングロマリットを高めることは決して不可能ではない」と訴えた。
セミナーでは、参加者が事業多角化ワークシートを使って自社の多角化を考え発表するワークショップなども行われた。
講演する泉准教授
北海道のガソリン価格予想
8月17日(月)から8月30日(日)まで
価格上昇
週早々にも値戻しか
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08月25日付ヘッドライン
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