道内35市燃料油納入価格
市場の「底上げ」反映
2020.8.15
 札幌など道内主要市場では7月第3週後半からガソリン、軽油価格の底上げが進展したものの、4連休に入り一部で軟化。そうした状況を受けて道内35市の石油製品納入価格も、価格改定を見送った5市を除く30市のうち9割が値上げに動く一方で値下げする市も出るなど、価格改定時期の微妙な違いで正反対の対応を取っていたことが今月5日現在の本紙調査で明らかになった。

■ ガソリン・軽油

道内35市の多くは、原則として毎月20日過ぎに納入業者からの申し出や独自調査に基づき価格を改定、新価格を月初に遡るか翌月に繰り上げ適用している。そうした関係で、前回調査(7月6日現在)以降の価格改定を見送っている5市を除いた30市の9割、27市が道内各市場の「底上げ」を反映して値上げに動く一方、価格改定時期の微妙な違いによって値下げに動いた市も出た。

 レギュラーガソリンの35市平均価格は前回調査を2円66銭上回る119円08銭(消費税抜き、以下同) 。最高値は稚内の130円、最安値は芦別の104円70銭で、その差は25円30銭と前回調査よりわずかに開いた。

 軽油もガソリンと同様の動きとなり、35市平均価格は前回調査を2円73銭上回る105円38銭となっている。

■ 灯油・A重油

灯油は、価格改定見送り5市、未納入1市を除く29市のうち14市が値上げに動く一方、15市が価格を据え置くなど対応が二分。中にはプライスリーダーであるコープさっぽろが今月1日給油分から行った定期配達価格の値上げを急遽反映する市も見られた。34市平均価格は、前回調査を2円64銭上回る64円71銭で、最高値は10円の値上げに踏み切った紋別の78円、最安値は札幌(清田区)の40円70銭だった。

 A重油もほぼ同様の状況で、未納入2市を除く33市平均価格は、前回調査を2円69銭上回る66円41銭となっている。


北海道のガソリン価格予想
5月13日(月)から5月19日(日)まで
価格上昇
一部に値戻しの動き

05月20日付掲載予定

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