多面的な目線が不可欠
「気付き」もたらす原点
2017.8.20
 出勤時にコンビニで買い物をしようとした時のこと。バッグから財布を出そうとして手にしていたペットボトルが煩わしくなり、商品棚の柱の中央に置こうとしたら、ホコリがLED照明に照らされており、白い柱と相まって目に付いた。

 そのコンビニ、ピーク時には6台置かれているレジに長い行列ができるほどの繁盛店。ほかの店舗に比べスタッフも多く、空き時間に掃除もでき、マニュアルに記載されていそうな内容だ。160㌢ほどの高さのホコリが「見えていない」のか「見ていない」のか謎が深まるばかりだった。

 このホコリ、目線よりも低い位置にあったから目に付いたようなもので、目線より高ければ目に付かない。当たり前のようだが、あらゆる方面を異なる目線で確認することは、ひとつの事故が甚大な被害をもたらす業界にあっては不可欠な要素である。しかし、少ない人手の中、店頭や配送先などと場所は異なるものの、あらゆる目線から安全確認をするためには「1人数役」をこなさなければならないのも事実。

 物事を広く把握するには、上から眺めて全体を見る「鳥の目」、現場の事実と詳細を見る「虫の目」が大切だと古くから言われるが、ビジネスの世界ではそれに加えて世の流れをつかむ「魚の目」という3つ目の視点も必要。詩人の金子みすゞ氏が記した「みんなちがって、みんないい」ではないが、3つの目線それぞれの利点を知り、活用しようとする普段からの心構えが必須だ。  (蔵)


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5月13日(月)から5月19日(日)まで
価格上昇
一部に値戻しの動き

05月20日付掲載予定

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