15件増え61件にも
「消費先で」が大幅増加
2019.6.5
 昨年1月から12月までの1年間に道内で発生した都市ガスや液化石油ガス(LPガス)による爆発・火災事故、漏えい事故は合わせて61件。前年より15件増え、ここ5年では平成27年の31件を底として増加傾向にあることが北海道危機対策課のまとめで明らかになった。ただ、これら事故に伴う死者はなく、負傷者も3人と前年に比べ半減した。

 事故の内訳は、都市ガスによるものが前年より5件増えて26件(うち簡易ガス1件) 、液化石油ガスによるものが10件増えて35件。

 このうち都市ガスによるものは、すべて漏えい事故で、死者、負傷者はなかった。発生場所はガス導管が前年より2件増えて14件と最も多く、そのほかガス製造施設で1件、消費先で11件。消費先は住宅が9件(うち共同住宅6件)だったほか飲食店と工場が各1件となっている。

 消費先での事故は、原因不明6件を除く5件のうち1件が工事不良・維持管理不良といったガス事業者や工事業者に起因するもの、残る4件はコックの誤操作など消費者に起因するものだった。

 一方、液化石油ガスによるものは、爆発・火災事故が4件、漏えい事故が31件で、死者はなかったものの負傷者が3人出ている。発生場所はガス導管1件を除く34件が消費先で、住宅が25件(うち共同住宅11件)だったほか、飲食店が4件、学校・病院と工場がともに1件、その他事業所が3件となっている。

 消費先での事故は、原因不明16件を除く18件のうち14件が器具・ホースの取扱いや管理の不良といった消費者に起因するもので、ガス事業者や工事業者に起因するものは2件。いたずらなども2件あった。


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価格上昇
一部に値戻しの動き

05月20日付掲載予定

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