物事の陰には長い歴史
「目の前」にとらわれず
2020.6.25
 世界の注目を集める燃料電池自動車だが、高額な車体価格と水素ステーションの少なさから目覚ましい普及とはなっていない。このような状況が10年前にもあった。2010年に日産自動車が電気自動車「リーフ」を発売した時、高額な車体価格や充電時間の長さ、1回の充電での走行距離、さらには充電ステーションの少なさが指摘された。今ではそれら課題が解決され、全世界での販売台数が45万台を達成。買い物の間に充電ということが可能になった。


 リーフが発売された時には初のEVと見られていたが、EVの歴史は70年以上前に遡る。当時の日本でガソリンは流通統制され入手が困難だった。ガソリンに代わるものとして1947年に東京電気自動車が開発したのが「たま電気自動車」 。これが日本初の本格的量産電気自動車の誕生と言われているが、バッテリーに欠かせない鉛の高騰で生産をあきらめ、その後、1997年にリチウムイオン電池を搭載したプレーリージョイEVが発売となって今日のリーフへつながってきている。

 長い期間の積み重ねが大きな成果をもたらす。高速道路の開通で、わずか数分の短縮に何百億円もかかったという話がよく出る。しかし、1区間だけを見るのではなく、例えば札幌と旭川、帯広がつながった場合の経済効果が何十年も続くことを考えると、その効果は計り知れないものがある。目の前の事案の対処も必要だが、大所高所の対策というものも欠かせない要素だ。  (祐)


北海道のガソリン価格予想
5月6日(月)から5月12日(日)まで
価格上昇
実質ベースで仕切り価格が上昇

04月30日付ヘッドライン

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