変えちゃいけないもの
便利な世にだってある
2020.6.30
 6月15日号の本欄で新人時代の名刺にまつわる苦い思い出を紹介したが、この話には続きがある。数カ月がたち少し取材にも慣れた頃、ある会議の受付で取材に来た旨を伝えると、担当者が対応すると言って呼びに行ってくれた。その担当者こそが名刺の件で頭ごなしに叱られた細面の神経質そうな、あの人だった。昔のことであり緊張もしていたと思うので、その辺の記憶はないが、ただ、その担当者が最後に「どうだ少しは慣れたか」と含み笑いしながら聞いてきたのだけは鮮明に覚えている。また、名刺を出したら会社の代表だという気概は今も残っている。

 この名刺交換だが、これからは直接の手渡しということがなくなるかもしれない。今般のコロナ禍で多くの企業や学校がオンライン会議・授業を実施した。出勤しなくても仕事ができることが証明され、このまま定着するのでは、との見方もある。その延長として企業訪問や営業もオンラインでとなると、名刺交換もデータでと…。

 確かに通勤時間が必要ないなど良い面はあるのかもしれないが、ビデオ会議を経験した人に聞くと、同じ承諾でも、その時の顔色や雰囲気などが読めないので遠隔会議は難しいという感想が多い。人と向き合わなければできない仕事がある。我々の仕事やSS店頭の仕事もそうだと思う。いくら便利な世の中になっても変わらないものがあり、それを大事にするという時代がこれからも続いていってほしいものだと思う。     (祐)


北海道のガソリン価格予想
5月6日(月)から5月12日(日)まで
価格上昇
実質ベースで仕切り価格が上昇

04月30日付ヘッドライン

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