コロナ禍 再び暗い影
戦略の見直し必要に
2022.7.25
 オミクロン株の新系統「BA・5」への置き換わりなどで第7波に入ったとも言われる新型コロナウイルス感染症。国内新規感染者数が急増する今、本道石油業界にも再び暗い影が忍び寄りつつある。何よりの心配はSSの休業をも招くスタッフの感染だが、夏商戦の戦略見直しも必要となりそうで、販売業者の表情は思いのほか冴えない。

 政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会の尾身茂会長は11日、昨今の感染状況について「第7波に入っている」との認識を示した。感染力が強いオミクロン株の新系統「BA・5」への置き換わりなどを受けてのものだが、5カ月ぶりに9万人を超えるなど国内新規感染者数の爆発的な増加がそれを裏付ける。

 本道は、他都府県に比べ感染者数増加のペースが緩いものの、追いつくのは時間の問題。急増が見込まれる中で、石油業界にも再び暗い影が忍び寄りつつあるというのが多くの印象だ。

 何よりの心配は、SSの休業をも招くスタッフの感染で、改めて対策の確認、徹底を図らなければならないが、外出や往来の自粛となれば、油販回復へ様々な手を打ってきたSSにとって打撃となるのは必至。加えて油外の拡販に向けたイベントやキャンペーンなどもしづらい状況となり、夏商戦の戦略見直しも必要となりそうだ。

 ある販売業者は「一昨年、昨年よりも取り得る選択肢は多いはずだ」としながら「と言って有効な何かがあるわけでもない」と溜息混じりに表情を曇らせる。

 いずれにしてもコロナ禍の拡大がもたらす影響は甚大で、採算販売の堅持をベースとした「臨機応変」が欠かせないのは自明。燃料油価格の高騰とも両にらみの胆力が試される。 


北海道のガソリン価格予想
5月6日(月)から5月12日(日)まで
価格上昇
実質ベースで仕切り価格が上昇

04月30日付ヘッドライン

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■「まずは技術力磨け」 HNCが勝ち組SS応援セミナー
■基本方針への準拠求める 官公需で経産省が都道府県知事に要請
■LINEでショップカード 道エネチャレンジ西野3条SS
■油販増大へ集客策次々 東日本宇佐美セルフ山の手通宮ノ丘SS