燃油2030年度9118万kl
ガソリン年率2・1%減
2026.4.15
 資源エネルギー庁はこのほど、2026年度から2030年度までの「石油製品需給見通し」を策定した。ナフサ、電力用C重油を除いた燃料油の国内総需要(表参照)は、25年度から年平均2・2%減少し、30年度には25年度比10・3%減の9117万6千klとなる見通し。26年度は25年度比2・1%減の9955万6千klになるとしている。

 需要見通しは、石油備蓄法で定める今後5年間の備蓄目標策定のベースとなるもので、石油製品需要想定検討会に提示し議論を経ている。

 試算の経済前提としては、内閣府が発表した令和8年度の経済見通しと経済財政運営の基本的態度や中長期の経済財政に関する試算における過去投影ケースを採用。さらにシンクタンクの経済見通しも加味したほか、カーボンニュートラルに向けた動きについては、各分野で脱炭素化の動きが進むことによる影響を油種ごとに考慮したが、燃料油価格定額引き下げ措置の需要への影響、今年3月以降の中東情勢による影響は考慮していない。

 また、ナフサ、電力用C重油の需要見通しについては策定を見送った。

■ 燃料油全体

 ガソリンや軽油など6油種合わせ、26年度は25年度比2・1%減の9955万6千となり、25年度から30年度までを総じてみれば、年平均2・2%、全体で10・3%減少し、30年度には9117万6千klとなる見通し。

■ ガソリン

 ガソリンは、自動車保有台数に基づく「総走行距離÷平均燃費」をもとに想定。26年度はガソリン乗用車保有台数の減少や燃費改善といった構造的要因、また、25年度と同様の上期の猛暑による影響を見込んだことで前年度比2・6%減の4240万2千klとなる。

 25~30年度は、ハイブリッド車など次世代自動車の増加や燃費の良い車への乗り換えによる乗用車燃費の着実な改善などで年平均2・1%、全体で10・0%減少し、30年度には3915万4千klとなる見通し。

■ ジェット燃料油

 経済動向、機体効率改善を加味した「民間航空需要」などをもとに、内需のみ想定。26年度は前年度比0・8%減の412万2千kl、25~30年度は年平均0・3%、全体で1・7%減少し、30年度には408万4千klとなる見通し。

■ 灯  油

 灯油は、過去5年の気温移動平均に経済動向や燃料転換を加味した「産業用需要」と、電化、ガス化を加味した「民生用需要」をもとに想定。26年度は鉱工業生産の回復が見込まれるが、気温の中長期的な上昇や燃料転換、効率の改善の影響で前年度比1・8%減の1061万1千klとなる。

 25~30年度は、生産活動の緩やかな減少、家庭用を中心とした暖房・給湯エネルギー源の転換の継続に加え、気温も緩やかな上昇傾向をたどることが見込まれることから年平均4・6%、全体で21・2%減少し、30年度には851万6千klとなる見通し。

■ 軽  油

 軽油は、経済動向やトラックなどの保有台数をもとに想定。26年度はトラック輸送の効率化、トラックの燃費改善、貨物輸送量の減少から前年度比0・9%減の3039万9千klとなる。

 25~30年度は、堅調な経済成長に下支えされるものの、経済のサービス化・高付加価値化に伴い貨物輸送量が減少傾向で推移し、また、トラック輸送の効率化や燃費の改善もあって年平均1・0%、全体で4・7%減少し、30年度には2924万1千klとなる見通し。

■ A 重 油

 A重油は、主要業種の経済動向や消費原単位などをもとに想定。26年度は鉱工業全体で燃料転換が進行し、農・漁業でも就労人口の減少などを背景に作付・耕地面積、出漁機会が減少することから前年度比4・0%減の884万4千klとなる。

 25~30年度は、鉱工業での燃料転換の進展や農林水産業での就業人口の減少に伴う生産活動の低下などから年平均4・1%、全体で19・0%減少し、30年度には746万6千klとなる見通し。

■ B・C重油

 電力用C重油を除く一般用B・C重油は、A重油と同様の想定。26年度は鉱工業での燃料転換が継続するとともに、水運でもC重油からA重油への緩やかな燃料転換が継続することから前年度比3・6%減の317万8千klとなる。

 25~30年度は、鉱工業における燃料転換の進展や水運における内航貨物輸送量・船舶数の減少から年平均3・8%、全体で17・7%減少し、30年度には271万5千klとなる見通し。 


北海道のガソリン価格予想
4月13日(月)から4月19日(日)まで
価格上昇
仕切り価格上昇のため

04月15日付ヘッドライン

■燃油2030年度9118万klに 26~30年度石油製品需要見通し
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