「春商戦」今年は苦戦
中東の影響 意外に深刻
2026.4.20

タイヤ交換はびっしりと埋まった予約処理に向け懸命な作業が続く
 雪解けが進んでタイヤ交換が入りだすとともに本格化する石油業界の「春商戦」だが、今年ばかりはいつもと様相を異にする。中東情勢の緊迫化で原油価格が急騰し、その影響で多くのSSが油販ばかりか油外の販売でも苦戦。びっしりと埋まったタイヤ交換の予約処理に追われながらも、満を持して臨んだスタッフの表情に落胆が色濃く浮かび上がる。



 依然として厳しい環境が続く本道石油業界からは「今は毎日が勝負。春であれ夏であれ商戦という意識はない」といった声も聞かれるが、どのような業界であれ季節の変わり目は商機。とりわけ春は、雪に閉ざされた冬からの解放感で「財布のひもが緩む」とも言われ、これまでも機を逃さない取り組みが求められてきたところだ。

 業界の春商戦は、雪解けに伴うタイヤ交換の予約が入り始めた頃に始まり、今頃が本番。各SSでは油販の回復とともに車検や洗車、コーティング、車販・買取など自店の得意とする油外の増販に向けて知恵を絞り、工夫を凝らして臨んだ。

 ところが今年はいつもと様相を異にする。米国とイスラエルのイランに対する軍事攻撃で供給懸念を背景に原油価格が急騰。それ受けて3月中旬にガソリン価格が190円台、一部地域で200円台に乗ったことから需要が一気に減少し、緩むはずだった財布のひもも固く結ばさってしまったからだが、人手不足もそれに追い打ちをかけた。

 道央圏のあるSS店長は「ガソリン価格が急騰してから、来店客数の減少がはっきりと見て取れた」と言い、別のSSマネージャーは「洗車やコーティングをお勧めしても、今度ね、という返事ばかり」と言う。

 タイヤ交換の予約処理に追われながら、満を持して臨んだスタッフの表情に落胆が色濃く浮かび上がる。


北海道のガソリン価格予想
6月29日(月)から7月5日(日)まで
変わらず
多少の上げ下げありか

06月25日付ヘッドライン

■旺盛な拡販意欲に期待 夏商戦いよいよ本番突入
■堀川氏が講演「備蓄こそが曲者」 北海道白菱会研修会
■燃油調達で58%に影響 道が中東情勢の影響を調査
■クーポンなどの認知広がりドラスル好調 中和石油セルフ苫小牧沼ノ端
■早めの「仕掛け」で拡販 タイヤ販売でアイックスセルフ川下