道内35市 燃料油納入価格
改定対応にバラツキも
2020.10.15
 道内主要市場が市況構築に腐心する中で、道内35市の石油製品納入価格改定も、レギュラーガソリンと軽油でバラツキの出ていることが今月6日現在の本紙調査で明らかになった。改定を見送っている9市を除く26市のうち17市が値上げ、7市が値下げしており、改定日のわずかな違いで同一圏内でも上げ、下げが混在するという状況が、特に道北圏などで顕著になっている。   =金額は消費税抜き=

■ ガソリン・軽油

 道内主要市場では、9月第2・3週に底上げが進展し、札幌市場のレギュラーガソリン看板価格はフル136円、セルフ133円大勢にまで持ち上がったが、4連休を前に軟化。第5週に再び値戻しが進むものの、毎月20日前後に納入業者の申し出や独自調査に基づき価格を改定する市が多い中で、改定日のわずかな違いが対応のバラツキとなって現れたようだ。

 レギュラーガソリンは前回9月2日調査以降の改定を見送っている9市を除く26市のうち17市が1円から8円までの幅で値上げ、7市が1円から3円までの幅で値下げしており、35市平均価格は前回調査を77銭上回る121円90銭。

 軽油も同様で、35市平均価格は前回調査を78銭上回る108円11銭となっている。 


■ 灯油・A重油

 灯油は市場に大きな動きがなく、改定見送り9市、未納入1市を除く25市のうち12市が価格を据え置いたが、同数の12市が20銭から12円までの幅で値上げに動いたことから、34市平均価格は前回調査を1円05銭上回る71円13銭となった。

 最も高かったのは函館の78円50銭、最も安かったのは札幌(清田区)の48円70銭で、その差は30円近くになる。

 A重油もほぼ同様、11市が90銭から11円までの幅で値上げに動いたことから、未納入2市を除く33市平均価格は、前回調査を86銭上回る71円74銭となっている。


北海道のガソリン価格予想
5月13日(月)から5月19日(日)まで
価格上昇
一部に値戻しの動き

05月20日付掲載予定

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