洗車の有用性伝えなきゃ
酸性雨は塗装面を痛める
2021.7.10
 石油需要回復への期待などから原油先物相場が2018年終盤以来の高値を記録したこともあり、石油情報センターがまとめた全国のレギュラーガソリン平均価格は150円台に乗っている。本道でも仕切り上昇分の転嫁が進み、札幌市内の看板価格はフルで156円も見られるが「ほぼ適正と言われた以前のマージンを確保するにはさらなる上乗せが必要だ」と話すSS経営者もいる。


 ここ数週間の価格転嫁がこんなところにも影響を与えている。クリーニング業界にだ。アイロンがけにはボイラーの蒸気を使うが、ボイラーの燃料は重油。コロナ禍による売り上げ減少に重油の値上がりが重なって、大変厳しい状況だと報道されていた。

 SSを訪れた時に「雨の日が多くて洗車の売上げがイマイチ」という話をよく聞く。雨予報の日や雨天時に洗車に来る人は少ないだろうし、雨が車の汚れを洗い流してくれると考える人もいるはずだ。ただ、日本の雨は酸性化が進んでおり、ボディについた雨滴が気温の上昇で蒸発すると、濃縮されて残った酸が塗装面を軟化させるという。だから雨が降っても洗車は必要だし、洗車が面倒だったらコーティングを施工してはどうかとセールスする際には、酸性雨の説明から進めていくというのはいかがか。もちろん、そういった専門知識を持って洗車を勧めているSSスタッフは多いだろうが、そうしたことが果たしてユーザーに伝わっているのかどうか、多少疑問が残る。 (祐)


北海道のガソリン価格予想
5月13日(月)から5月19日(日)まで
価格下降
仕切り価格、実質ベースで値下がり

05月15日付ヘッドライン

■自燃油は対応にバラツキ 道内35市燃料油納入価格
■前年比6・4%減920万kl 令和5年度道内の燃料油販売
■修復歴見抜く力育成 ホームネットカーズが中古車査定A研修
■26%強が「非常に深刻」 人手不足で道が特別調査
■主力の洗車で売上増目指す 道エネ栄町セルフSS