道内35市燃料油納入価格
「騰勢」反映へ改定急ぐ
2021.11.15
 需給ひっ迫懸念などに伴う原油価格の高騰を背景とした市場価格の上昇を受け、道内35市のほぼすべてが前月に引き続き価格改定スパンを短縮するなどして対応していることが、4日現在の本紙調査で明らかになった。中には最大10円の値上げに踏み切ったところもあり、レギュラーガソリン35市平均価格は前回より5円88銭上がって151円36銭となっている。   =金額は消費税抜き=





■ ガソリン・軽油

 道内35市の多くは、原則として毎月20日過ぎに納入業者からの申し入れや独自の調査に基づいて価格を改定し、新価格を月初に遡るか翌月に繰り延べ適用している。

 しかし、原油価格の上昇に伴う元売仕切り価格の値上がりを受けて札幌市場の場合、10月だけでも第1週から第4週までに4度の是正が進展。他市場もほぼ同様の状況となり、価格改定のスパンを短縮、月に2、3回行うなどして対応するケースが目立った。

 前回10月14・15日調査でも、ほぼ半数がその時点での「実勢」を反映していたが、その後、それらを含む33市が最小で3円、最大で10円の値上げに動き、レギュラーガソリン35市平均価格は前回調査をさらに5円88銭上回る151円36銭。最も高かったのは稚内の160円、一方で最も安かったのは芦別の141円70銭だった。

 軽油も33市が最大で10円の値上げに動き、35市平均価格は前回調査を5円74銭上回る137円74銭となっている。

■ 灯油・A重油

 灯油は、プライスリーダーのコープさっぽろが10月18日から3円、11月1日から8円の値上げに動いたが、多くの販売業者がそれを待たず値上げに踏み切ったこともあり、30市が最大で10円値上げ。未納入1市を除く34市平均価格は前回調査を4円78銭上回る95円28銭となった。

 A重油もほぼ同様で、未納入1市を除く34市平均価格は前回調査を4円69銭上回る95円53銭となっている。


北海道のガソリン価格予想
5月6日(月)から5月12日(日)まで
価格上昇
実質ベースで仕切り価格が上昇

04月30日付ヘッドライン

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