コロナ禍の影 まだ色濃く
400万kl大きく割り込む
2021.11.20
 道内の本年度上半期(4~9月)燃料油販売は、新型コロナウイルスの感染拡大が色濃く影を落とし、同様の状況にあった前年度をわずかながら上回ったものの400万klを大きく割り込んでいたことが石油連盟のまとめで明らかになった。ガソリンなど7油種いずれもコロナ禍前の令和元年度を下回り、その落ち込み幅は50万klを大きく超す。

 ここ5年に限れば、7油種合わせ500万kl前後で推移してきた道内の上半期燃料油販売は、令和元年度にナフサの60万kl余りに及ぶ減少で一気に下降。昨年度は新型コロナウイルスの感染拡大で、それをさらに下回る348万kl余りにとどまり、過去最低を記録していた。

 本年度も新型コロナウイルスの感染拡大が色濃く影を落とし、販売量は7油種合わせ350万9268kl。かろうじて前年度を0・6%、2万kl弱上回ったものの、コロナ禍前の令和元年度と比べれば7油種いずれも下回り、その落ち込み幅は50万klを大きく超す。

 ガソリンは、2度の緊急事態宣言発令による往来・外出自粛要請で移動が大幅に制限されたことから需要が回復せず、6月から4カ月連続で前年度を下回るなど前年度比微減の99万8609klにとどまって2年連続の100万kl割れ。灯油も巣ごもりに季節外れの寒波が重なりコロナ禍前を上回った昨年5月の反動などから14・6%減の43万2241klに沈み、A重油も同様、2桁台の落ち込みとなった。

 ただ、宅配需要の増大などから軽油が105万5112kl、電力需要の増大からB・C重油が49万9990kl、航空各社の増便などからジェット燃料油が18万1438klとなり、それぞれ前年度を上回っている。 

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 他方、今年9月単月の道内燃料油販売は、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う緊急事態宣言の月末までの延長もあり、ナフサを除く6油種合わせて前年同月比2・5%減の57万6417kl。

 油種別でガソリンやA重油、B・C重油が前年同月を下回る一方、灯油や軽油、ジェット燃料油は前年同月を上回っており、中でも灯油は、コロナ禍前には届かないものの10・9%の大幅な伸びとなっている。


北海道のガソリン価格予想
5月6日(月)から5月12日(日)まで
価格上昇
実質ベースで仕切り価格が上昇

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