年末年始商戦「まずまず」
燃料油需要回復 活気も
2022.1.15

帰省客などの増加で燃油需要は前年を上回ったよう
 コロナ下で2回目となる年末年始商戦。ワクチン効果による感染者の大幅な減少が観光客や帰省客の増加につながり、活気が戻った商戦となったようで「前年より良かった」といった声が大勢を占めた。ただ、軽油は大雪となった空知などで多忙を極めたものの全道的には低調。洗車は車列ができたところもあったが「例年並み」といった声が主流を占めた。


 コロナ禍の影響がまだ残る中で迎えた年末年始は、正月三が日を休業や時短営業とするSSがあった。また、燃料油では観光客や帰省客の増加などから「前年より良かった」との声が多く、中には「全盛期並み」と言った声も。油外商品、とりわけ書き入れ時と言える洗車は「洗車待ちの車列ができた」との声も聞かれたが、大勢は「例年並み」だった。

 道央圏で札幌やその近郊では、悪天候で公共交通機関から車での移動に代えたためか「前年より大分忙しかった」 「忙しくてナンバーは確認していないが、現金フリ客が多かったということは地方客が多かったということでは」など燃料油は前年を上回ったSSが多く洗車はほぼ前年並み。降雪量の多かった空知管内では店休ながら降雪対策として午前中に2時間店舗を開け、その後の重機等への軽油配達に「夜までかかる忙しさ」というSSもあった。

 旭川などの道北圏では三が日を休業したもののガソリンは「前年より少し良かった」か「前年並み」で、軽油や洗車もそれほど多くなかった。

 函館などの道南圏は観光客や帰省客の増加から燃料油は「前年より良かった」との声が多く、中には「前年の2倍近いガソリンが出た」というSSも。軽油は、雪が少なく観光バスも少なかったため増加にはなっていない。洗車は平年並み。胆振の温泉街にあるSSの所長は「ホテルには観光客が入っていたので前年よりはいい感じ」と好調さを表現しつつ「全盛期にはまだまだ」と完全回復ではないと語った。

 釧路や帯広、北見などの道東圏では、レンタカー利用など人の移動がそれほど多くなく、ガソリンや軽油は昨年並み。ただ「道民割クーポン客が多少いたことで、トータルで若干増えた」というSSも見られた。


北海道のガソリン価格予想
5月6日(月)から5月12日(日)まで
価格上昇
実質ベースで仕切り価格が上昇

04月30日付ヘッドライン

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