
石油情報センターがまとめた令和6年3月末現在の「セルフSS出店状況」によると、スプリット型を含む全国のセルフSS数は前年同期比108カ所増の1万829カ所で、全SSに占める割合(セルフ化率)は1・2ポイント増の39・5%。このうち本道のセルフSS数は3カ所増の570カ所、セルフ化率は1・0ポイント増の34・2%となっている。
令和5年4月から6年3月までに、全国ではスプリット型を含めて前年比6カ所増となる166カ所が新規参入する一方で、11カ所増となる58カ所が撤退。6年3月末現在のセルフSS数は前年比108カ所増の1万829カ所となった。
危険物の規制に関する政令、規則の改正でセルフSSが解禁となった平成10年度以降、全国的には13年度から急速に増加し始め、14、18年度には年間の増加数が1000カ所を超すまでになったが、22年度からそうした伸びも急激に鈍化。27年度から増加数が200カ所を、さらに29年度には100カ所をも割り込んでいたが、30年度に撤退数が大幅に減少したことから172カ所の増と盛り返し、解禁から21年を経て1万カ所の大台に乗せていた。
令和になってからの増加数は、元年度が220カ所と2年連続で伸びたが、それ以降、2年度が147カ所、3年度が141カ所、4年度が113カ所、そして5年度が108カ所と漸減傾向で推移してきている。
一方、本道の令和6年3月末現在のセルフSS数は、全国で最も多い愛知の634カ所に次ぐ570カ所で、前年比3カ所の増。
本道では解禁2年目の平成11年度、札幌と帯広に初めてセルフSSが誕生してから着実にその数を伸ばしてきたが、23年度と27年度に小幅ながらも撤退が新規参入を上回るなど、全国と同様に近年、その伸びは鈍化傾向にある。
なお、全SS(令和6年3月末現在)に占めるセルフSSの割合(セルフ化率)は、セルフSS数が小幅ながら増加する反面、母数となる全SS数が減少していることから、全国が前年を1・2ポイント上回って39・5%、本道が1・0ポイント上回って34・2%。
全国で最も高かったのは神奈川の57・7%、逆に最も低かったのは秋田の26・0%だった。