温暖化対策は必要だが
突飛な発想には違和感
2024.11.20
 地球温暖化が叫ばれて久しいが、トランプ氏の米大統領再選で対策の進捗に影響が出そうな雰囲気がある。先日、アメリカのベンチャー企業が気球に二酸化硫黄(SO2)を入れて打ち上げ、上空で微粒子(エアロゾル)に化学変化させて人口雲を形成、太陽光を遮って地球を冷やす?のだと投資を呼び掛け、複数の日本在住者(決して日本人とは言っていない)が投資しているというニュースがあった。


 もう少し探してみると、スイスの大学などの研究チームがダイヤモンドの微粒子(エアロゾル)を年間500万㌧まいて太陽光を反射させると、地表温度を概算で1・6度下げられる可能性があると発表したそうだ。前者はSO2による酸性雨やオゾン層の破壊などといったリスクが指摘され、さらにこの事業では、カーボンクレジットを模した商品として投資を呼びかけているのが何とも胡散臭い。後者は今世紀末まで続けた場合、約175兆ドル(約2・6京円=2・6のあとに0が15個つく)の経費が掛かるという。

 年齢を重ねるにつれて新技術や革新的な発明などに対し、理解する前に拒否反応やまず疑う気持ちが強くなっているようで、このニュースを見て「それ本気で言ってんの?」というのが正直な感想だった。

 温暖化対策が急務なのは理解できるが、突飛な発想や一発屋的投資などで「温暖化対策やってますよ」感を出すよりは、地道に「1日1歩」の精神で進んでいく方が安心できる気がする。  (彰)


北海道のガソリン価格予想
6月23日(月)から6月29日(日)まで
価格上昇
仕切上昇

06月25日付ヘッドライン

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