旺盛な意欲に期待
夏商戦 いよいよ本番突入
2026.6.25
 気温の上昇とともに人々の装いにも軽快さが増しつつある中で、石油業界にとっても書き入れ時となる「夏商戦」がいよいよ本番を迎える。深刻の度を増す人手不足や中東情勢を背景とした燃料油価格の高止まりに伴う節約意識の広がりなど懸念が依然として多く「順風」とは言えないながら、SSスタッフらの増販に向けた意欲は旺盛と伝えられる。
多くのSSで車販や買取を訴求するのぼりや看板などが目に付きだした

 ここしばらく年末年始や春、GWといった書き入れ時となる大きな商戦は、いずれも期待だけが独り歩きする中で「消化不良」のまま終了。SSから「土、日曜日に少し毛が生えた程度で、もはや商戦と呼べるようなものではなくなってきている」との声が聞かれるなど徒労感を拭いきれない状況が続いてきた。

 夏商戦も状況はそれほど変わらず、脱炭素などを背景とする燃料油需要の減退といった構造的な課題に加え、深刻の度を増す人手不足や物価高による消費意欲の減退、中東情勢を背景とした燃料油価格の高止まりに伴う節約意識の広がりなど懸念は依然として多く「順風」とは言えない中でのスタートとなる。

 ただ、そうした中でもSSスタッフらの増販に向けた意欲は、油販、油外の別なく旺盛だと伝えられ、暗闇に差す一条の光とも言えそうだ。

 多くのSSは、SNSやアプリなどを駆使しながら、まずは価格の高騰によって苦戦を強いられている油販の回復、拡大を図る考え。次世代車の急速な普及に伴って「奪い合い」との指摘もなくはないが、様々な方途で需要の喚起を図りながら増販を目指す。

 一方で油外。前面に押し出す商品はそれぞれに違っても、洗車やコーティング、車検、鈑金、タイヤ、車販・買取など全方位の展開を図る。

 唯一の気がかりは、とりわけ油販での不毛な価格競争。適正な利潤の確保は、それぞれの企業にとっても、業界にとっても健全な発展に欠かせない要素。灯油頼みからの脱却に向けても自重が求められる。 


北海道のガソリン価格予想
6月29日(月)から7月5日(日)まで
変わらず
多少の上げ下げありか

06月30日付掲載予定

■依然遠い市況の安定 主要市場に漂う「諦め」
■イラン紛争前の水準に 原油価格、上昇分すべて帳消し
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■収益力最大化など盛る コスモエネルギーHDが長期ビジョン、中計策定
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