
中小企業庁は中小・小規模事業者の官公需受注機会増大に向けた地方公共団体の措置状況を調査し、その結果をこのほど公表した。令和6年度の中小・小規模事業者の契約額は13兆6745億円で、予算総額に対する契約率は72・6%と前年度より2・0ポイントダウン。本道は74・2%と全国を1・6ポイント上回り、調査対象となった北海道と9市すべてが石油組合と災害時の燃料供給協定を締結。そのうち北海道と3市は平時の一般競争による燃料調達で協定締結を入札参加要件としていた。
中小企業庁の「中小企業者に関する国等の契約の基本方針」に定める措置状況の調査は、47都道府県のほか人口10万人以上の全国258市、東京都23特別区を対象に実施したもの。
これら調査対象となった都道府県などの官公需予算総額は、昭和40年代から徐々に増加し、平成元年度は15兆5582億円。7年度に23兆5242億円とピークを迎えてからは減少に転じ、22年度には11兆7726億円と7年度の半分にまで減少したものの、その後再び増加に転じ、令和6年度は前年度比8・4%増の18兆8386億円にまで回復している。
このうち中小・小規模事業者向け契約額は平成元年度が10兆9795億円で、総額に占める割合は70・6%。7年度は16兆1988億円、68・9%となり、予算が大きく減少した22年度は8兆8909億円にとどまったものの75・5%と高い契約率となっていた。令和6年度は13兆6745億円、72・6%と契約率では22年度を2・9ポイント、前年度を2・0ポイント下回った。
本道では、北海道と人口10万人以上の札幌、函館、小樽、旭川、釧路、帯広、北見、苫小牧、江別の9市を合わせた令和6年度予算総額が前年度比14・2%増となる1兆1928億円で、このうち中小・小規模事業者向け契約額は5・7%増の8848億円。契約額の伸びが総額の伸びを下回ったため契約率は74・2%と前年度を5・9ポイント下回ったが、全国平均と比べると1・6ポイント上回っている。
内訳は北海道が4148億円に対し3709億円で89・4%、9市は7780億円に対し5139億円で66・1%。北海道が前年度を1・5ポイント上回り、9市は総額が大幅に増加した札幌市が17・4ポイント下回ったことで全体では9・2ポイント下回った。
また、北海道と9市いずれも中小・小規模事業者の受注機会増大のため何らかの措置を講じ、旭川など3市はそれを条例で、北海道と5市(条例と重複含む)は契約方針で措置。入札参加条件として、発注地域内に本店または営業所を有する者といった地域要件の設定などを行っている。
さらにすべてが石油組合と災害時の燃料供給協定を締結。北海道と3市は平時の一般競争による燃料調達で協定締結を入札参加要件とし、帯広市は契約金額の変更申出時には迅速かつ適切に協議を行い、その条項をあらかじめ契約書に記載するとの配慮を定めている。
なお、本道の官公需適格組合との物件での契約実績は、北海道と9市を合わせ235件、13億1767万円。契約額では5年度と比べ1・2%の増となっており、元年度と比べると56・5%も増えている。