教科書使わぬ学校授業
大人も変わる必要アリ
2018.1.30
 NHKの朝の情報番組で、文部科学省が昨年3月に告示した新学習指導要領について放映していた。小学校では2020年度から完全実施となるが、すでに導入済みの実験校での授業や予習について紹介していた。

 要領の変更点のうち「教科書を使わない」「一方的に教えない」「知識を使う能力の習得」を取り上げていたが、社会科では教師が示すテーマをもとに、グループでの検討や結果発表で授業を進め、体育科では走高跳の様子をタブレットで動画撮影し、飛ぶことができない児童の動きを他の児童が分析してアドバイスしながら成功に導く様子を伝えていた。

 また、社会科の予習では自宅でのインターネット検索で予備知識を得る様子が紹介され、子どもが「先に調べると授業が楽になる」とコメントしていた。

 このような学習を「アクティブラーニング」と言うそうだが、自身も経てきた教科書の内容に基づく授業方法からの変貌ぶりに驚いた。また、予習にネットやパソコン、タブレットなどの投資が必要になれば、子どもの資質ではなく親の経済力といった外的要因による格差の発生を懸念した。

 10年に1度変更される要領で、年代ごとに習得する知識の量や方法が年代で変わっていること、さらにAI(人工知能)が単純作業を行う時代の到来で、仕事が奪われるとされるご時世。子ども達の学習方法の変化と同様に、大人もマニュアル頼みの習得から脱却し、人間力で勝負する時代が到来するのではないだろうか。(蔵)


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05月20日付掲載予定

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