名前に秘めた親の願い
健やかに育て子ども達
2018.2.5
 数年ぶりに小学校で取材する機会をいただいた。「何が始まるのだろう」と目を輝かせる子ども達の姿に心洗われ、清々しい気持ちになった。

 開始時刻より早めに到着し、会場となった体育館の壁に目をやると、集団制作の絵や校歌などに交じって休み時間のランニングやなわとびで頑張った子ども達の名前が張り出されていた。

 「名前を張り出されたいと思って頑張ったのだろう」と自身の昔を懐かしみながら眺めていたが、名前のすべてに読み仮名が振られていることに気づき「これがなければどれだけ正しく読めただろう」と考えた。

 人名に用いることができる漢字は戸籍法や法務省令などに基づき、昭和26年に「人名用漢字」として制定されたもの。それ以降追加や削除を繰り返しながら現時点で名前に使用できる漢字は863文字である。

 「琉」「翔」「葵」といった、画数が多く、比較的新しい時期に追加された漢字が目立つという印象を持った。そして同じ2文字の漢字でも微妙に読み方が異なっていたり、読みだけを決めて漢字を当てはめた名前や独特な読みの名前もあったりして「今の先生達は大変だな」と変なシンパシーも感じてしまった。

 先日放送された朝の連続テレビ小説の中の「名前は親が願いを込めて、子どもに最初に送るプレゼント」というセリフが印象に残った。百人百色の親の願いを受けた名前を持つ子ども達が、目を輝かせた気持ちをいつまでも忘れずに、健やかに育ってくれることを願う。(蔵)


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05月20日付掲載予定

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