晴れて進水、第26寿久丸
【稚内】昨年10月から稚内港湾施設で建造が進められてきたJXTG系瀬戸漁業(稚内、菅原耕社長)のバージ船「第26寿久丸」が12日に命名・進水式を迎え、関係者多数が見守る中で、その雄姿を稚内港内に浮かび上がらせた。
昭和49年に竣工した第21寿久丸以来、バージ船としては約44年ぶりとなる新造船。一般財団法人地域総合整備財団(ふるさと財団)の地域総合整備資金貸付金(ふるさと融資)などを活用し、同社所有バージ船2隻のうち1隻を入れ換えることになった。
第26寿久丸は鋼製47㌧型で、全長25・36㍍、全幅5・30㍍、深さ2・40㍍。重油83kl、軽油70klの積載が可能で、6月から貨客船や漁船などへの給油を開始する。
命名・進水式には菅原社長や同社関係者に加え稚内市の工藤広市長、稚内商工会議所の中田伸也会頭、JXTGエネルギー北海道支店の福田昭浩支店長ら、さらには全石連の森洋会長も駆けつけるなど35人が列席した。
冒頭、菅原社長が命名の辞を述べ、一連の神事に。祝詞奏上などに続き菅原社長、工藤市長、森会長、福田支店長ら20氏が玉串を奉てんした。
このあと菅原社長があいさつし、中で「マルポール条約による2020年からの硫黄分規制強化を見据え、また、軽油使用船舶が増加していることもあって新造船建造に踏み切った」などと経緯を説明した上で「現在取り得る最大限の援助で新造できた」ことに感謝。
また、祝辞を贈った工藤市長も「市制施行70年であり稚内港開港70年でもある節目の年に、この地で建造されたバージ船の命名・進水式に立ち会えたことは光栄。稚内経済を守る根幹として活躍を祈る」などとした。
命名・進水式は、このあとさらに、くす玉割りや菅原社長による支綱切断へと続き、列席者全員が見守る中で、晴れの進水に移った。
支綱を切断する菅原社長
進水を待つ、第26寿久丸
命名・進水式には35人が列席
式典には全石連森会長も駆け付けた
造船を担当した稚内港湾施設の社員も列席
命名の辞を読み上げる菅原社長
北門神社宮司による神事が進む
宮司が船上に上がり、無事を祈願
玉串奉奠をする菅原社長
新造船を前に記念の1枚
艤装前の甲板の様子
進水を終えて進む第26寿久丸
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9月9日(月)から9月15日(日)まで
価格上昇
仕切り上昇 週前半に引き上げ
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