車の運転で考えてみる
安全を担保する「手法」
2018.6.10
 安全運転に必要な心構えとして「かもしれない運転」がある。道交法の改正で車道を走らなければならない自転車、予測できない動きをする可能性がある歩行者のみならず、あおり運転や文字どおりの「我が道を行く」運転をする他の車両も含めて「○○かもしれない」と予測し、心にゆとりを持つことの必要性を示したもの。

 それと真逆の意味を持つのが「だろう運転」。相手が「○○してくれるだろう」などと考えることだが、これに陥る根拠として「ルールに則った楽観視」が上げられよう。例えば「車は常に左側を走る」というルールに従ったつもりが、サイドミラーの死角に自転車が走っていて接触したとか「黄色信号で交差点内に進入できない」と条件反射で急ブレーキをかけたら後続車に追突されたなど、想定される内容はいくらでもある。ちなみにケースバイケースではあるが、黄色信号で急ブレーキを踏まなければ止まれない状況で交差点に進入した場合は違反にならないと解釈されているようだ。

 安全に関する取り扱いを誤れば顧客の命を危険にさらすことにもなりかねない石油業界において「だろう運転」的な発想は御法度だ。顧客の安全を担保していくには、すでに導入している向きもあるのだろうが、人的ミスを抑止する相互確認に加え、自動車で普及している「パッシブセーフティ」を導入するなど「かもしれない運転」と同じ発想を持って幾重にも安全対策を施し、徹底していくことが肝要だ。 (蔵)


北海道のガソリン価格予想
5月13日(月)から5月19日(日)まで
価格上昇
一部に値戻しの動き

05月20日付掲載予定

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