最終局面迎えた師走商戦
CSとともにES重視も
2019.1.1
 ◎…師走商戦も11日を残すばかり。ガソリンマージンは回復基調にあり「いい結果で1年を締めくくりたい」と誰もが思うところだろう。昨年の今頃と比べれば経営内容も改善しているが「絶好調な元売の月次決算の足元にも及ばない」との声が多い。特約店関係者は「数量よりも値取りの姿勢を強く打ち出した取り組みが欠かせない」と表情を引き締める。

 ◎…今年は原油コスト、仕切りに翻弄された1年だった。秋まで続いた仕切り上げ、師走商戦を前に仕切り下げと、上げ下げ混在したが「やはり師走商戦最終場面では足元のコストを前提に利益優先の姿勢が商いの基本だ」と語る特約店関係者が多い。 「ゴルフに例えるならば今は下りの順目の難しいグリーン。強めのパットでは大きく下ってしまう」と行き過ぎた値下げを警戒する声もある。

 ◎…「この時期は最前線のSS回りを重点的に展開している」と語る特約店社長も多い 。「繁忙期での店頭トラブルを回避することのほか、寒い中、店頭で接客する店長やスタッフの苦労に寄り添い、日頃の努力を共有するのが欠かせない」とも強調。 「現場のストレスを解消するのも経営者の仕事のひとつ」と持論を展開する。

 ◎…来店客に対する顧客満足と店頭の従業員満足は車の両輪。 「繁忙期の今だからこそ、いつも以上にSSを回り、店長やスタッフと問題意識を共有する」として師走商戦最終場面でSSを訪れる特約店社長の姿が例年以上に多く見られる。

 ◎…昨今の人手不足の中で、店頭のアルバイト確保に苦労しており、スタッフの健康管理が不可欠なのもこの時期特有の課題。 「毎朝のミーティングでは、店長がスタッフの健康状況をチェックするとともに、繁忙時間帯の店頭トラブル防止や深夜の給油所荒らしの対策も確認している」と語る特約店関係者。

 ◎…売上や釣り銭機をねらう給油所荒らし。このところ件数は減少傾向にあると言われるが、繁忙期深夜の被害がほとんどで、その手口も年々粗暴化している。そうしたことから給油所荒らしに関する対応マニュアルの整備、徹底も欠かせなくなってきている。


北海道のガソリン価格予想
4月29日(月)から5月5日(日)まで
価格下降
仕切り価格値下げのため

04月30日付ヘッドライン

■「採算販売」最優先に 北石連・商理事会が総会提出議案承認
■「まずは技術力磨け」 HNCが勝ち組SS応援セミナー
■基本方針への準拠求める 官公需で経産省が都道府県知事に要請
■LINEでショップカード 道エネチャレンジ西野3条SS
■油販増大へ集客策次々 東日本宇佐美セルフ山の手通宮ノ丘SS