地域密着のサービス提供
新たなSS像として浮上
2019.1.25
 ◎…「脱ガソリン」への動きが世界的に広まっているのは否めない。来年の東京オリンピックを前にEVへの動きが国内では一気に加速化する気配が強まっている。国内のSS数は減少傾向にあり、「脱ガソリン」によって国内のSS数減少に今後も歯止めがかからない状況が続く、と危惧する特約店経営者もいる。

 ◎…こうした背景もあって「SSという燃料供給拠点ではなく、カーライフサポート的な店づくりが急務で、元売メーカーは今年の販売戦略の中で将来的なビジョンを示してほしい」と強調するのは若手経営者のひとりだ。

 ◎…今年3月末時点でSS数はどのようになるのか。関係筋では「3万カ所の攻防だ」との見方を強めている。 「昨年は元売再編による需給のタイト化を背景に収益向上につながった。これを一過性のものに終わらせてはならない。これまで厳しい環境の中で生き残りを目指してきたが、再投資が可能な経営体質の構築が欠かせない」と決意を新たにこの1年に挑む特約店関係者は多い。

 ◎…ある特約店経営者は「燃料電池自動車、電気自動車時代の到来が間近に迫っており、新たなSS像づくりが生販双方の緊要課題だ」と強調する。JXTGエネルギーは昨年秋にSSを拠点にしたカーシェアリングサービス、SSでのコインランドリー併設などを展開している。系列特約店は「SSの強みを生かし、地域に密着した生活プラットホームとしてSSを進化させるという意図を感じる」と言う。JXTGエネルギーだけでなく、4月にスタートする出光興産と昭和シェル石油の統合新社、そしてコスモ石油マーケティングなどの元売が打ち出す今年の販売戦略に関心が集まっている。

 ◎…一方、SSの人員確保が業界の深刻な問題になっている。 「顧客満足と従業員満足、いずれも欠かせない課題。元売と販売業界が一体になって人手不足の打開策を見出していかなければならない」といった声が多く聞かれている。


北海道のガソリン価格予想
4月29日(月)から5月5日(日)まで
価格下降
仕切り価格値下げのため

04月30日付掲載予定

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