SSビジネスにも新局面
自らに合うモデル選択を
2019.2.15
 ◎…年が明けて早くも1カ月余。今月4日は暦の上で立春だったが、寒さはこれからもしばらく続き、灯油商戦はまだまだ本番だ。ところで元売各社の今年の販売戦略とは別に、特約店独自の販売戦略づくりが大詰めを迎えている。 「数は減少し続けながらもSSは地域のサービス拠点として存続し、災害時においてはエネルギー供給の最後の砦という役割を果たさなければならない」というのが特約店関係者の共通認識だ。

 ◎…エネルギー供給の最後の砦という役割を果たすためには、厳しい業界環境の中にあって独自のカラーを打ち出した販売戦略づくりが欠かせない。資源エネルギー庁が深刻の度をさらに増す人手不足の中で、消防庁と消防法などの規制緩和にどういった結論を出すのか。規制の緩和によって、中期的なSS像が大きく左右される、との見方をする関係者は少なくない。

 ◎…新たなSSビジネスを追求する動きがここにきて強まっている。簡易郵便局+SSで地歩固めをするケースも出てきた。新潟県長岡市のSSでは、簡易郵便局を同一敷地内に併設し、過疎地域で郵便局、そしてエネルギー供給の生活拠点として根付いている。神奈川県足柄上郡のSSではSS業界初の宅配ボックス設置店として地域住民からの評判が高いという。さらに愛媛県宇和島市では道の駅隣接地に大規模災害対応型のSSを開設したケースもある。道の駅隣接効果を狙ってのものなのだが、道の駅、SS双方にとって集客の上での相乗効果が期待されているという。

 ◎…元売の販売戦略でも、様々な「ビジネスモデルのメニュー」が示されている。SSは立地条件をはじめ客層、地域競争環境など、それぞれに異なる。特約店関係者にとっては自らに適したビジネスモデルを構想、選択して実現しなければならない場面を迎えていると言えそうだ。


北海道のガソリン価格予想
4月29日(月)から5月5日(日)まで
価格下降
仕切り価格値下げのため

04月30日付ヘッドライン

■「採算販売」最優先に 北石連・商理事会が総会提出議案承認
■「まずは技術力磨け」 HNCが勝ち組SS応援セミナー
■基本方針への準拠求める 官公需で経産省が都道府県知事に要請
■LINEでショップカード 道エネチャレンジ西野3条SS
■油販増大へ集客策次々 東日本宇佐美セルフ山の手通宮ノ丘SS